「クラウドは10年前と別物」――ガバメントクラウドトップが語るクラウドの“誤解”と目指すべき姿:デジタル庁とガバメントクラウドが考えているコト 国際的に見て遅れがちな日本社会のデジタル化。その再始動で大きな期待を集めているのが、「ガバメントクラウド」だ。本記事では、AWSが主催したオンラインイベントから、デジタル庁でHead of Government Cloudを務める梅谷晃宏氏の講演を通し、今後日本社会のデジタル化に向けたガバメントクラウドの整備の基本方針や整備のアプローチを解説していく。 2001年の「IT基本戦略」の策定を契機に、約20年にわたり国家戦略として進められてきた日本社会のデジタル化。だが、現状は当初の理想とは程遠い状況にあるのが実態だ。確かに広帯域ネットワークなどの基盤整備は進んだが、“肝”であるアプリケーションやデータ活用において、日本は先進諸国に大きく後れを取る。「