フランス代表の司令塔であるジダンは、開幕前にこの大会を最後にサッカー選手として現役引退することを表明していたが、グループリーグではトーゴ戦で出場停止になるなど不調に陥っていた。しかし、決勝トーナメントでは強豪のスペインからロスタイムで得点を挙げると、続く準々決勝では優勝の大本命といわれたブラジルに対して、ティエリ・アンリのゴールをアシストするなど、試合を重ねるにつれ復調していった。準決勝のポルトガル代表戦では33分にゴールをあげ、自身にとっても、またチームにとっても2大会ぶり2度目となる優勝まであと一歩まで迫ることとなった。 一方、イタリアのマテラッツィは控えのセンターバックだったが、グループリーグチェコ戦で負傷したアレッサンドロ・ネスタに替わって途中出場すると決勝点を挙げた。以後、最終ラインのレギュラーに定着し、決勝進出までイタリアの堅守を支えた。 イタリアとフランスの顔合わせとなった決