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ブックマーク / note.com/yubais (5)

  • 海苔(のり)を消化できるのは日本人だけという論文を読んでみた|柞刈湯葉

    昆布、ワカメ、そして海苔といった材は和において不可欠なものだ。古くは柿人麻呂が海苔についての和歌を読んでおり、その利用は先史時代に遡るという。だが海藻をべる文化は西洋人から見ると奇異に映ったようで、民族ジョークにもなっている。 レストランであるフランス人が言った。 「日は物が豊かだと聞いたのに、海藻なんかをべている」 それを聞いた日人が言った。 「フランスは物が豊かだと聞いたのに、カタツムリなんかをべている」 そして二人が言った。 「イギリスは物が豊かだと聞いたのに、イギリス料理なんかをべている」こうしたジョークは世界各地で人気があり、日でも早坂隆『世界の日人ジョーク集』などがベストセラーになったが、最近はこのような笑いに白い目を向けられることも多い。国や民族に対する偏見を助長することはもちろん、グローバル化著しい現代においては、ジョークで語られる民族像が現実に追いつ

    海苔(のり)を消化できるのは日本人だけという論文を読んでみた|柞刈湯葉
  • 変異株とその表記について|柞刈湯葉

    変異株が色々あってわけがわからないよ、という方のために、「アルファ株」「英国型」「B.1.1.7」「N501Y」といった表記の意味を整理しようと思う。 世間の関心は「変異株の感染性は? 重症化は? ワクチンは効くのか?」であり、できればこれにビシッと応えて話を終わらせたいのだが、変異株は数多くあるし日々増えていくので一概には言えない。たとえばこの記事を書いてる途中でファイザーワクチンはデルタ株には非常に有効というニュースが入ってきた。 デルタ株が国内で拡大しつつあるので嬉しいニュースだが、こうした次々出てくる新情報に思考停止しないよう、変異株の表記をまとめておきたい。インターネット時代は敵の名前さえわかれば大体なんとかなる。大工と鬼六の世界である。 なお僕は医療関係者ではなく、分子生物学の研究従事経験はあるが、現在はただの小説家である。小説家の手癖でフィクションを書かないように慎重を期した

    変異株とその表記について|柞刈湯葉
  • 覆面作家がバーチャル人体を2週間で錬成する|柞刈湯葉

    私はいわゆる覆面作家であり、名や顔、年齢等をネットで公開していない。 といっても「その正体一切不明!」とかいう格覆面(?)ではなく、普段 Twitter で自分の考えや作品の着想経緯をべらべら喋っている。平均的な小説家よりも吐き出している内心の量は多いと思う。「小説家は作品のみを世間に発表するべき」という人からすると、相当に邪道な部類だ。 では何に覆面を被せているのかといえば、自分の身体性である。もう少し言えば、自分の意思や選択の及ばない、主に遺伝などの先天的な要因で決まる特性のことだ。 私は自分の意思で何かを作ることに偏執する人間である。それなのに、先天的要因で構成される身体が自分の「窓口」として扱われることが、どうにも受け入れづらいのである。(自由意思も結局は遺伝や環境で決定されるのでは? とかいう哲学議論はここではしない) 対照的に、自宅の写真などはとくに抵抗なく公開している。こ

    覆面作家がバーチャル人体を2週間で錬成する|柞刈湯葉
    mirinha20kara
    mirinha20kara 2021/04/30
    "むしろ「苦労したからこそ数分でバズるものが作れるようになった」と解釈している。"
  • [翻訳] BioNTech/Pfizer の新型コロナワクチンを〈リバースエンジニアリング〉する|柞刈湯葉

    記事は Bert Hubert による [Reverse Engineering the source code of the BioNTech/Pfizer SARS-CoV-2 Vaccine] を許可を得て日語訳したものです。 はじめにようこそ。この記事では、バイオンテック社・ファイザー社による新型コロナウイルスの mRNA ワクチンのソースコードを、1文字ずつ解読していきます。 記事を読みやすく、正しいものとするために時間を割いていただいた多くの方々に感謝いたします。間違いはすべて私の責任に属しますが、 bert@hubertnet.nl または @PowerDNS_Bert までお知らせいただけると幸いです。〔訳注:翻訳に関する指摘は柞刈湯葉 @yubais まで。〕 「ワクチンのソースコード」だって? ワクチンは腕に注射する液体だろ、そのソースコードって何だよ? と思われ

    [翻訳] BioNTech/Pfizer の新型コロナワクチンを〈リバースエンジニアリング〉する|柞刈湯葉
  • 投稿テスト あいは小説家の多角的収益化について|柞刈湯葉

    note のアカウントを作った。小説の掲載に使うかもしれないが、とりあえず近況を書こうと思う。 このたび双葉社のWeb文芸マガジン「カラフル」にて『未来職安』という小説を始めさせていただく次第となった。無料のWebマガジンなので読む側からすれば「横浜SF」のような投稿作と同じようなものだが、書く側からすれば全く違う。 第一に、編集者や校正によるチェックがはいる。 第二に、原稿料がもらえる。(とてもうれしい) 第三に、締切がある。(とてもつらい) 私は何よりも無計画を愛する湯葉である。SF作家としてデビューする際にペンネームを「伊藤無計画」にしようかと真面目に考えたくらいだ。そんな私が毎月コンスタントに、原稿料を貰えるレベルの原稿を書く! おおジーザス! 目先の原稿料と引き換えに、なんという悪魔的契約を結んでしまったのか! もちろん、このご時世に小説の月刊連載をもらえるというのは大変ありが

    投稿テスト あいは小説家の多角的収益化について|柞刈湯葉
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