【ワシントン=佐々木類】訪米中の前原誠司外相が、野党時代から築いてきた人脈を生かし、米政府高官や議会幹部と精力的に意見交換を行っている。米側も、訪米した日本の閣僚への対応としては近年にない厚遇ぶりだ。ホワイトハウスではオバマ大統領ともニアミス。「米側が前原氏を将来の首相候補の一人とみて日米関係の進展に期待している」(日米関係筋)との見方もあながち的はずれではなさそうだ。 前原外相は7日、ドニロン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、元副大統領候補のリーバーマン上院議員らと会談したほか、スタインバーグ国務副長官、グレグソン国防次官補らと昼食をとりながら懇談。6日にはクリントン国務長官のほか、バイデン副大統領や、ブッシュ政権で国務副長官だったアーミテージ氏、カーター政権で国家安全保障問題担当の大統領補佐官だったブレジンスキー氏らと会談した。
安保懇の佐藤茂雄座長(中央)から報告書を受け取る菅直人首相。左は北沢俊美防衛相=首相官邸で2010年8月27日、藤井太郎撮影 ◇大綱素案、「知米派」ぞろいの安防懇が作成 日米安全保障条約改定から半世紀の今年、米国が「4年ごとの国防政策見直し」(QDR)を2月に公表したのに続き、日本側は12月、6年ぶりに「防衛計画の大綱」(防衛大綱)を改定する。09年の政権交代時に、米依存からの脱却を目指したかに見えた民主党政権。だが、大綱の事実上の「素案」となる報告書を作成した首相の諮問機関の議論を検証すると、「海空の戦力重視」で米国のQDRと歩調を合わせ、日米同盟強化に突き進んだ政権の姿が浮かんだ。【「転換期の安保」取材班】 「東アジア共同体というある種の理想論があるが、日本を取り巻く安全保障環境の現実を見ながら防衛力をどう整備するかを考えると、足元をおろそかにはできなかった」 鳩山内閣の官房副長官を務
民主党の鳩山由紀夫前首相は24日、国会内で開いた外交問題に関する同党議員の勉強会で「『日米同盟』と金科玉条のように言われているが、米国が日本をどのような目で見ているのか、真の意味での信頼関係があるのか、根源的なところが問われなければならない」と述べた。 菅直人首相に影響を与え得る前任首相が対米基軸の外交方針に疑問を呈したとも受け取れる発言だ。朝鮮半島の緊張が高まる中、国内外で波紋を呼ぶ可能性がある。 鳩山氏は「せっかく政権交代を果たしたのだから、政権交代の意義を失わせてはならない」と指摘。新たな日米関係を模索する必要性を強調した。勉強会ではオランダのジャーナリスト、カレル・V・ウォルフレン氏が日米関係と日本政治をめぐって講演した。
【ワシントン草野和彦】中国が領有権を主張する沖縄県の尖閣諸島について、クローリー米国務次官補(広報担当)は16日の記者会見で、過去の米政権同様、日米安全保障条約の適用対象になるとの認識を改めて示した。 次官補は「尖閣諸島の領有権についての米国の立場は示さない」とする一方、(1)尖閣諸島は日本の施政下にある(2)安保条約5条は日本の施政下にある領域に適用される--と指摘。その上で、「条約が尖閣諸島に適用されるかと問われれば、そうだ」と語った。 次官補の発言は、尖閣諸島を巡る共同通信の報道に関するもの。報道は、オバマ政権が中国に配慮してブッシュ前政権の政策を変更し、安保条約の適用対象と直接的に言及しないことにしたという内容だった。
AFP/US MILITARY – This illustration released from the US military in Japan, on August 3, shows a cover page of the first … TOKYO (AFP) – The US military is using manga to teach a new generation in Japan about the importance of their half-century security alliance in a new comic book series. The story features an American boy called Usa-kun -- a word play on USA and "usagi", Japanese for rabbit --
ワシントンで最近、こんな指摘を聞き、ぎくりとした。 英語の「オキシモーラン(Oxymoron)」という言葉は矛盾語法という意味である。例えば「晴天の雨の日」とか「悲嘆の楽天主義者」というような撞着の表現を指す。つじつまの合わない、相反する言葉づかいだと思えばよい。 5月中旬、大手研究機関の「ヘリテージ財団」での昼食会だった。発言者はこの保守系シンクタンクのアジア専門の上級研究員、ブルース・クリングナー氏である。普天間基地問題その他の調査のために日本や韓国を訪れ、両国の多数の関係者たちと面談して帰ってきたばかりだった。その調査の報告の中で発せられた日本のソフトパワー批判だった。 「安全保障の実現にはまずハードパワーが必要」 日本のソフトパワーとは、国際社会での安全保障や外交戦略、平和の実現のためには、軍事や政治そのものというハードな方法ではなく、経済援助とか対話とか文化というソフトな方法で臨
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く