2013-08-13 自分探しの学生が言う「人生観が変わった」が胡散臭い理由 旅行をしていると「旅をして人生観が変わった」という学生によく出会う。そんな彼らの話には共通して、発展途上国が登場する。テンプレと言っては表現が悪いが、彼らはそこで貧しい暮らしをする人々を目の当たりにして、人生観が変わったと言うケースがほとんどである。 で、さらに本人たちには申し訳ないのだが、どうしてもその言葉が胡散臭く聞こえてしまう。人生観が変わったとはなんとも仰々しい言葉である。これまでに形成された人生観とはすなわち、自我やアイデンティティを意味する。だからもし本当に人生観が変わったのならば、これまでと同じ生活など出来ないだろう。 そもそも「あなたの人生観とは何ですか」と問われて、まともに答えられる人がそういるとは思えない。ましてや二十歳そこそこの学生ならなおさらだ。彼らは「人生観が変わった」というが、そもそも