「夜の図書館」を本に親しむきっかけ作りに活用しようという動きが、全国の公共図書館に広がっている。子どもたちから預かったぬいぐるみが夜に絵本を広げている写真を撮ってプレゼントしたり、演奏会やゲームを開催したり。各館の職員は、活字離れを防ごうと知恵を絞る。 「ここでお泊まりするから、あした迎えに来てね」。愛知県常滑市の市立図書館で先月21日に行われた「ぬいぐるみのお泊まり会」。絵本の朗読を終えた職員のお願いに、参加した子どもたち21人が、お気に入りの「友達」を預けた。 職員らは閉館後、ぬいぐるみが本棚に登り、本を広げる姿を写真に収めた。翌日、ぬいぐるみと一緒に写真を渡すと子どもたちは大喜びで、中村紗菜ちゃん(5)は「本を読んだの?」と顔をほころばせた。クマのぬいぐるみなら、クマが主人公の本などを「ぬいぐるみが読んだ」として紹介。親からも「自分の好きな本だけでなく、人が薦めてくれる本にも目を向け
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