困ったことに、情報処理の専門家が集まって情報処理の教材を作ると、知識が豊富すぎて「あれも大事、これも大事」と言いながらいろんなことを盛り込んでしまい、結局、初心者に見向きもされない教材が出来上がってしまいます。国家試験であるITパスポート試験もいろんな知識を盛り込んだ結果、何のパスポートにもならない暗記の試験になっています。 そして、総務省が2018年に公表した「ICTスキル総合習得プログラム」も例外ではありません。 www.youtube.com 大学の眠たい授業のように、偉い先生がYoutubeでマニアックな知識を得意げに披露したところで誰が関心を持つのでしょうか?? データ収集や処理、分析といった情報処理の基本を学ぶには、なぜそのような処理が必要なのかを考え、手を動かし、ときにはマイケルサンデル先生のように受講生を議論に参加させるなど、「疑問と議論」を重視した授業を展開するべきです。