先に断っておく。プレイするのに30時間以上を要した往年の大作のようにクソ長いこの文章は、「商業エロゲー業界は衰退したんだ! もう未来はないんだ!」と嘆き叫ぶために書いたものではない。 ぼくは今も、商業エロゲーの世界に生きている。嘆く欲望は持っていない。この長文をものした目的は、商業エロゲーが黄金期を終え、2016年まで縮小した理由を分析し、その結果を未来に活かすことである。 ■商業エロゲーの全盛期はいつだったのか? ピークはすでに判明している。宮本直毅氏の『エロゲー文化研究概論』(総合科学出版)には、 北海道のローカル経済誌「月刊 財界さっぽろ」が当地の美少女ゲームメーカーに関
![商業エロゲーが黄金期を終え、一時的に縮小し、そして復活した理由についての推論|鏡裕之](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/24f29f1290a8d1d2afd94e5c40263ec288f6ad4f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F25605293%2Frectangle_large_type_2_a21cd52cee53e69b673bea656200d5fe.png%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)