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ブックマーク / nippondanji.blogspot.com (17)

  • RDBにおけるキャッシュという考え方

    RDBの専門家として日々活動している中で気づいたことのひとつに、「RDBはデータへのアクセスの実装をインデックスに頼っているが、インデックスは全ての問題を解決できるほど万能ではない」ということがある。インデックスというのはとても強力な部品であり、その点には全く異論はない。だが、世の中の全ての問題(クエリ)を解決できるほど、柔軟性に富んだものではないということだ。RDBは、どのインデックスを使ってデータへアクセスするかということを、オプティマイザを用いて判断する。大抵のRDB製品では、オプティマイザはよい仕事をするので、インデックスとオプティマイザの組み合わせによって、ほとんどの問題に対応できる。だが、100%ではないのであり、そのようなケースがシステムの性能問題を引き起こしたり、プログラマ(アプリケーションの設計者)に、NoSQLへ完全に移行したり、クエリ高速化のために非正規化をすると言っ

    RDBにおけるキャッシュという考え方
  • いますぐWindowsを捨ててデスクトップでGNU/Linuxを使う10+の理由

    言及するのが既に周回遅れ気味だが、いますぐコマンドプロンプトを捨てて、Cygwinを使うべき10+の理由という記事がとても人気だったようだ。 Cygwinはご存知の方も多いだろうが、元々はCygnus Support(後にCygnus Solutionsに改名)という会社が開発した、Windows向けのGNU関連のツール群だ。Cygnusという名前にはGNUの3文字が含まれているが、これは「GNUのシノニム」というのが名前の由来だからだ。Cygnusが開発したWindows向けのGNUツール群=Cygwinというわけだ。CygwinはまさにGNUオペレーティングシステムの一部のWindows移植版なのである。このへんのことはCygwinのFAQにも書いてある。余談だが、Cygwinの対抗馬としてはMinGWが出てくるが、こちらは「Minimalist GNU for Windows」の略だ

    いますぐWindowsを捨ててデスクトップでGNU/Linuxを使う10+の理由
  • 私は如何にしてWindowsの呪縛から逃れ、Linuxデスクトップという涅槃の環境にたどり着くことが出来たのか。

    先日、いますぐWindowsを捨ててデスクトップでGNU/Linuxを使う10+の理由というエントリを書いたところ結構な反響があったと同時に、「Windowsから離れることなんて出来るワケがない」という否定的な意見も多く見られたように思う。確かにWindowsにしか存在しないソフトウェアを使う作業(例えばボカロ作曲)などをライフワークにしている人はWindowsから離れることはできないだろう。 最近はMacユーザーが劇的に増えてきた。筆者もかつては仕事Macを使っていた。Macでも仕事を進める上で困ることはほとんどなかった。(現在もそのMacは使っているが、OSXではなくPear OSが動いている。)筆者が幸運にもWindowsに縛られない仕事だったということも大きいだろう。(仕事上どうしてもWindowsから離れられないという人にはまず転職をお勧めしたい。プログラマやDBAなどのエンジ

    私は如何にしてWindowsの呪縛から逃れ、Linuxデスクトップという涅槃の環境にたどり着くことが出来たのか。
  • Windows 8が出たのでPCの今後について考えてみた。

    Windows 8が発売された。 既存の操作方法とかなり異なるUIを持ったこのOSが果たしてユーザーの支持を得ることができるのか、筆者としては大変興味深い。深夜の発売イベントは相変わらず熱狂的だったようであるが、一般人にまでも広くこの熱が伝わるかどうかが興味の対象である。今日はWindows 8の機能とPCの将来について考察してみようと思う。 これまでのWindowsの優位性を再確認する 人はなぜWindowsを使うのか。数ある理由の中で最も大きなものはWindowsが市場をほぼ独占しているということが挙げられる。その結果としてサードベンダーがWindowsにしか対応しないソフトウェア、ハードウェアを数多くリリースしてきた。「このソフトが使いたい」「デバイスがWindowsにしか対応していない」といったことは当によくある。実際、人はOSを使いたいのではなく、OS上で動くアプリケーションが

    Windows 8が出たのでPCの今後について考えてみた。
  • ついカッとなってCyanogenModをインストールした。

    先週、Android OSのOTA(バージョンアップ)の通知が来たのだが、実はroot化しているとアップグレードが少々面倒くさい。バージョンアップ時にはすべていったん標準環境に戻してやらないとダメだからだ。そんなわけで、かねてより一度試してみようと考えていたCyanogenModを導入してみたのでレビューしようと思う。なお、自分で試したりする場合には一切を自己責任で行なって欲しい。 CyanogenModとは?CyanogenModはAndroid OSのディストリビューションのひとつであり、オープンソースソフトウェアとして開発されている。標準のAndroid OSにはないいくつかの特徴を備えており、非常に人気が高いModとなっている。 詳細はウィキペディアの記事や、家のWikiを見ていただきたい。なお、右の画像は起動時の画面である。 インストールする対象のデバイスはNexus Oneで

    ついカッとなってCyanogenModをインストールした。
  • MySQLerのTwitterアカウントまとめ。

    松信氏の、 MyISAMとInnoDBのどちらを使うべきか Twitterで話題になってたので簡単にまとめました。 というエントリが人気を博しているが、松信氏が言うように最近はTwitterMySQL関連の話題も結構増えてきているように思う。Twitterの流行の勢いは凄まじく、今は右を向いても左を向いてもTwitter、寝ても覚めてもTwitterも杓子もTwitterという雰囲気である。従ってMySQLTwitterで盛り上がるのは当然の成り行きというもであるし、Twitterを活用しない手はない。 しかしMySQL関連の話で盛り上がると言っても「じゃあ誰をフォローすれば話に入れるんだよ?!」と多くの皆さんは疑問に思われることだろう。そこで、今日はMySQL関連のTwitterアカウントを独断と偏見と愛と勇気と努力をもって紹介する。MySQLの情報が欲しい人、もしくは話題の輪に

    MySQLerのTwitterアカウントまとめ。
  • サポートエンジニアが経験から語る、論理的文章によるコミュニケーションのススメ

    俺はこれまで一貫してIT業界エンジニアとしてのキャリアを進んできたのだが、これまでのキャリアでもう一つ一貫していることがある。それは、ずっとサポートエンジニアであるということだ。実はサポート職というのはかなり論理的なコミュニケーションを必要とする職種であり、如何に論理的な文章を上手に書くかということが、如何に良い仕事をするか(短い時間で成果=顧客満足度を得られるか)ということに繋がるという側面がある。(もちろん高い技術力が必要なのは言うまでもないが。)サポートエンジニアはメールや報告書という形で日々論理的な文章を書かなければならないので、サポートの経験を重ねることによって論理的にコミュニケーションをする能力というのは徐々に磨かれよう。しかし、論理的にコミュニケーションをするというのは意外と皆出来ているようで出来ていないし、筋が悪いといつまで経っても身につかないこともあり、上手にお客さんを

    サポートエンジニアが経験から語る、論理的文章によるコミュニケーションのススメ
  • ギークが己の世界観で語る、コミュニケーションが論理的になりすぎてはいけない理由。

    論理的なコミュニケーションをしろと言ったりするなと言ったり、お前は一体どっちなんだ?!と突っ込みたくなるところをぐっと抑えて、まずはこの記事を最後まで読んで欲しい。話はそれからだ。 論理は手段(ツール)であって目的ではない ある記述が論理的に正しいことは、論理的なコミュニケーションの場ではとても重要なことであり、言わば論理的であることはコミュニケーション(主に議論)を建設的なものにすることの前提条件であると言って差し支えない。理論的なことを思考するにはもの凄い集中力が必要なので、ついつい議論に集中し過ぎて「自分の主張の正しさ」だけを追求してしまい、話が噛み合わず不毛な時間を過ごしてしまうということになりがちである。人と人が何かについて話合ったり議論したりするということは、「今抱えている問題を解決したい」「建設的な意見を出し合ってプロジェクトを進めたい」などの目的があるはずであるから、「論理

    ギークが己の世界観で語る、コミュニケーションが論理的になりすぎてはいけない理由。
  • GPLの境界線

    GPLを利用するにあたって度々議論されるのが「プログラムの境界」という問題である。GPLソフトウェアを改良または組み込んで別のソフトウェアを作成すると、頒布する際に新しく作成したソフトウェアのライセンスもGPLにしなければならない。ここで注意しなければいけないのは、どこまでがそのソフトウェアの「境界」なのかということである。言い換えると、どこまでが「GPLソフトウェアを組み込んだ」状態なのかということである。自分のソフトウェアをGPLで頒布しようと考えている人にとっては、境界線はあまり意識しなくてもいいテーマである。優れたGPLソフトウェア資産は利用し放題のワンダーランドである。しかしGPL以外のライセンスを利用したいと考えている人にとっては、どこまでならGPLのソフトウェアを利用しても構わないのか?ということを明確に把握していないと、後で著作権法違反で訴えられることになってしまうので注意

    GPLの境界線
  • オトコの理想国家

    もうすぐ第45回衆議院議員総選挙の投票日である。選挙が近づいてくるといつも考えるのだが、「自分が考える理想の国家と現在の国家があまりにもかけ離れている」と。特にITに関して各党が掲げる政策があまりにも残念で、「ここに投票したいんだ!」というような政党が見あたらないのでちょっとツマラナイのである。(だからといって選挙に行かないわけではないのだが。)というわけで、今日は「こんな公約してくれれば票をバッカンスッカン入れちゃうよ!(俺が持ってるのは1票だけだけどね!)」という政策案(≒妄想)について語ってみようと思う。 完全電子マネー化 世の中が全て電子マネーになればどれだけ便利になるだろうか。コンビニで釣り銭として小銭をたくさん貰って財布がふくらんでしまうこともなくなるし、自動販売機でジュースを買うのに小銭を用意する手間も省けるだろう。電子マネーになればどこで何を買ったかという履歴が残るだろうし

    オトコの理想国家
  • GUI開発におけるコロンブスの卵 - KSCS

    先日、とあるUI技術がひっそりとデビューした。このUI技術 - KSCS - を手がけたコンサルタントは友人なので、以前彼の取り計らいでKSCSについて話を聞く機会があった。KSCSは「なるほど!」と唸らされるアイデアを用いていながら、デビューしたにも関わらず巷であまり話題になっていないようなので、このブログで皆さんに紹介しようと思う。 KSCSの凄いところは、ズバリその言語構造そのものである。プログラム言語の紹介と言えばやはりまずはHello Worldからだろう。というわけで以下のソースコードを見て欲しい。 K(_hello){ U{ R(#m,"???") Rb("Push"){ Bs{ #m?="Hello, world!"; } } } } 恐らくこのソースコードを見て、プログラマ諸氏は「ナンジャコリャァァァーーーッ?!」と思うのが素直な感想ではないだろうか。私も初めて見た時はさ

    GUI開発におけるコロンブスの卵 - KSCS
  • Chrome OSアーキテクチャ大予想!

    Chrome OSが出るぞ!というニュースを聞いたとき、ある種の衝撃が走った。というよりとても腑に落ちたと言った方がより正確に俺の心情を表しているかも知れない。そう、まるで心の鍵穴にChrome OS発表のニュースが鍵となって、今まで開くことが出来なかった心の奥底にある謎の扉を開いたような感覚だった。世間的には「ChromeブラウザがのっかったLinuxの1ディストリビューション」だという見方が趨勢であるように思うが、俺はChrome OSが断じてそのような安易で在り来たりなものとして登場するのではないと予感している。そしてまだ見ぬChrome OSにワクワクしながら、そのアーキテクチャを想像してニヤニヤしたりしているのである。まだChrome OSのアーキテクチャについては詳細が公表されていないが、以下のようなものになるんじゃーないだろうか。 この図はあくまでも個人的な予想というか妄想に

    Chrome OSアーキテクチャ大予想!
  • そもそも日本のIT業界が残念だ。

    梅田望夫氏のインタビューに対して様々な反応が上がっている。 日のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(前編) (1/3) - ITmedia News Web、はてな将棋への思い 梅田望夫さんに聞く(後編) (1/3) - ITmedia News 俺に言わせてみれば、Webだけでなく日IT業界そのものが残念だ。 俺は、2000年に大学院を卒業してからSun Microsystemsの門を叩いた。なぜSun?という疑問は色々とあるだろうが、いずれにしても外資系が良かった。日企業に勤める気にはならなかった。なぜか? 日IT業界が残念なことになっていたからだ。 周りを見渡してみよう。一体どれだけの(人気のある)コンピュータ製品が日製だろうか。俺は今、MacBookでこのブログを書いている。組み立てはどこの国で行われたかは知らないが(たぶん台湾あたりか?)設計したのはアメリカの企

    そもそも日本のIT業界が残念だ。
  • Semi Synchronous Replicationテストのお願い。

    前回、MySQL 6.0は先日リリースされた6.0.11が最後のバージョンになるということについて書いたが、その記事の中で、MysQL 6.0の機能のうちで次のものはMySQL 5.4にも取り込まれるということを説明した。 サブクエリ最適化BKA JoinSIGNAL/RESIGNALINFORMATION_SCHEMAの拡張XML機能の拡張DTrace Probesまた、次の機能は搭載されないことについても言及した。 オンラインバックアップコネクションスレッドプール4バイトUTF-8Semi-SynchronousレプリケーションFalconストレージエンジンしかし、MySQL 5.4はまだβであり正式リリースまでにはもうしばらく時間がある。今日、レプリケーションチームの開発をリードしているLars Thalmannと話をしていたとき Semi-Synchronous Replicati

    Semi Synchronous Replicationテストのお願い。
  • 中国によるソースコード開示要求についての考察

    中国、ITソースコード強制開示強行へ…国際問題化の懸念 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090424-OYT1T00053.htm SunがOracleに買収され、草なぎが脱ぎ、驚きのニュースが続くなあと思っていたら、今度は中国からビックリなニュースの到来である。なんと、中国で販売するIT製品はソースコードを開示しなければいけなくなるというのだ。これは一見すると、俺のようなフリーソフトウェア支持者またはオープンソース支持者にとって歓迎のニュースのように思えるだろう。しかし果たしてそうだろうか? 多くのニュースサイトで見られるのが「知財流出」という表現。知財という言葉は、多くの内容を包括しているのでどうしても意味がぼやけてしまう。実は「知財」という観点からすると、ソースコードをオープンにするだけでは何も失わない可能性すらある。なぜか? 我々が一

    中国によるソースコード開示要求についての考察
  • 中国によるソースコード開示要求についての考察 - その2

    中国によるソースコードの開示要求に従ってソースコードを公開しても、「知財」と呼ばれるもの、即ち「著作権」「特許」「商標」のいずれについても失われることはないということは、昨日の記事で書いた通りである。権利という側面だけから見ると、諸外国の企業は失うものがないどころか、逆に中国企業が深刻なダメージを受ける可能性が高い。(こっそりGPLのソースコードを流用している企業はたちまちビジネスを停止する羽目になるだろう。) ソースコードを公開することによる真の問題は、この辺のニュース記事に書いてあるような「知財の流出」ではない。「著作権」「特許」「商標」のいずれについても、ライセンスを与えて使用許諾をしない限り、第三者はそれらの権利を利用することは出来ないからだ。仮に公開されたソースコードを勝手にコピーして自分の製品に組み込めば、それは著作権法違反になってしまうだろう。そのような製品は、中国国内での販

    中国によるソースコード開示要求についての考察 - その2
  • 中国によるソースコード開示要求・・・変更

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