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ブックマーク / nishimotz.hatenadiary.org (14)

  • 学会予稿PDFのアクセシビリティ - nishimotzの日記

    福祉情報工学研究会(WIT)が公開している論文作成・発表アクセシビリティガイドラインには「論文作成アクセシビリティガイドライン」が含まれていますが、PDFに関する情報が含まれていません。研究会では墨字の予稿集を発行しており、視覚に障害をお持ちの方から御要望をいただいた場合にはテキスト版やPDFデータをご提供しています。 多くの学会で研究会の予稿を電子版のみにすることが一般的になりつつあります。国際会議でもCD-ROMやUSBメモリでProceedingsを受け取ることが多くなりました。 事実上の標準となっているPDFですが、原稿執筆者のためのアクセシビリティに関する情報をまとめてみると http://b.hatena.ne.jp/nishimotz/pdf/ Microsoft Word 以外の手段で論文を作成する人向けのガイドラインが見あたりません。 Microsoft Word で「タ

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  • 著作権法三十七条 - nishimotzの日記

    法律の専門家ではありませんが、マルチメディア DAISY (およびテキストDAISY)の活動に関わっていることもあり、2010年1月1日の改正著作権法の完全施行でアクセシビリティを取り巻く環境がどう変わるのか、関心を持っています。 今回の改正は音楽コンテンツや検索エンジンなど、さまざまな情報通信技術に影響を与えるといわれているのですが、点字や録音図書のネットワーク配信に関わっておられる方によれば「10年前に点字配信が実現したころから残されていた課題」がやっと解決するらしいのです。 インターネットが障害の当事者だけでなく支援者にもさまざまな形で利用されうることが文化庁の理解を得た、というだけでなく「障害者権利条約」(日はまだ批准していないそうです)への対応なども絡んでいるようです(関係者同士のお話を伺いながら勝手に想像しているだけですが)。 そんなわけで条文を確認してみました。「テキストフ

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  • 出版と放送とTwitter - nishimotzの日記

    最近 Twitter にどんな機能があり、どんな使われ方をしているかを学ぶにつれて、Twitter を「放送的なメディア」だと感じるようになりました。 2001年に私と共著者は下記の発表 西 卓也, 宮川 祥子, 川崎 隆章: "インターネットラジオによる情報発信支援ツールの設計," 電子情報通信学会技術研究報告, WIT 2001-7, pp.35-40, May 2001. http://hil.t.u-tokyo.ac.jp/~nishi/2001/Nishimoto2001WIT05.pdf において 我々は「放送」を、不特定の人に対して合理的かつ同報的に情報を伝達しようとする「通信の編集形式の一つ」と定義する と主張しました。この主張を発展させた議論は http://radiofly.to/wiki の中でも続けられているのですが、「放送」の議論を進める前にまず「出版」について

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  • 電子書籍 DAISY - nishimotzの日記

    今年度、特定非営利活動法人 全国視覚障害者情報提供施設協会さんの「視覚障害者総合情報ネットワーク事業」に関わらせていただくことになりました。 昨日は電子書籍プロジェクトの会合に出席しました。視覚障害をお持ちの方に広く使われている DAISY という技術に関する活動です。 現在日で普及している DAISY 図書は、音訳された音声を CD-ROM で流通するシステムで、要素技術として MP3 や SMIL などが使われています。 世界的には新しいバージョンであるマルチメディア DAISY が普及し始めています。墨字の書籍を音訳するには時間や人手がかかりますが、テキストのまま流通させてプレイヤー側で音声合成を用いることにすれば、より迅速に電子書籍を流通させることができます。また、XHTML の機能をフルに生かしたマルチメディア DAISY は拡大図書の役割を果たしたり、手話の動画を付与して聴覚

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    mitsugusakamoto
    mitsugusakamoto 2009/07/07
    nishimotz++
  • git を使う - nishimotzの日記

    Vine Linux 4.2 に git のパッケージがあったので、使ってみました。 下記の手順の中で、別の場所に新しいディレクトリをまったく作らないで作業ができている、というところが、CVS や Subversion と異なる点(手軽さという意味で大きなメリット)だと思います。 インストール(Ubuntu でも同様) $ ssh yellow $ sudo apt-get update $ sudo apt-get install git-core Vine 3.x には git-core パッケージはないみたいです 個人のデフォルトを設定する git config --global user.email "nishimoto@m.ieice.org" git config --global user.name "Takuya Nishimoto" ~/.gitconfig に書き込まれ

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  • Python vs Ruby - nishimotzの日記

    Python チュートリアル」というを読み、同じことを Ruby でやったら、と思って書きかけたエントリを、この日記に刺激されて、第3章「気楽な入門編」の部分だけ、とりあえず公開することにしました: [rakuten:book:12171967:detail] ruby 1.8 / python 2.6 で確認。 電卓として使う Python $ python >>> 2+2 4 Ruby $ irb irb(main):001:0> 2+2 => 4 以下、irb のプロンプトは略記 複素数 Python >>> a=1.5+0.5j >>> a.real 1.5 >>> a.imag 0.5 >>> abs(a) 1.58113... a.abs とはできない('complex' object has no attribute 'abs') Ruby > require 'comp

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  • オープンソースと動機付け - nishimotzの日記

    特別企画「オープンソースソフトウェアとWebアクセシビリティ」は、終了時間が大幅に遅くなって皆様にご迷惑をお掛けしましたが、私はとても楽しく進行を務めました。そして、改めていろいろ考えさせられました。 http://www.ieice.org/~wit/program/2008_12-no45.html http://www.comm.twcu.ac.jp/~nabe/UAI/#WIT200812 渡辺先生のスライド(ppt) 西のスライド(pdf) いくつか感じたことを挙げると: Free の「自由」と「無料」はどちらも重要 オープンであるだけでは不十分。適切に設計・部品化されていること、汎用性があることが必要。 日のコミュニティが「日語化」だけにとどまらず国際的に貢献することが重要。 参加者からの印象的な発言を挙げると: 企業でOSS・サポート体制のないソフトウェアを使うことへの

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  • 1998年とニコニコ動画 - nishimotzの日記

    「あの仕事はむかし誰々がやった仕事の真似だ」みたいな話はよく出てきます。あまり好きではないのですが、あえて私もそういうスタンスであの「ニコニコ動画」について考察してみることにしました。 1998年のはじめごろ、電話の自動応答サービスで音声を録音して、ウェブサーバからそれを聴取できる、というサービスを知り、そのころ私が主宰していたメーリングリストのメンバーたちと「どんな遊びに使えるのか」と試していました。その途中でこんなことに気づきました。 ある人によって録音された音声を別の人が再生しながら、それに「うん」「そうだね」などとコメントをする。そのやりとりを録音して、さらに別の人に聞いてもらう。そうすると、なんとなく「時間と空間を超えて会話が成り立った」ような感じがしたのです。 その「感じ」を追い求めて、私は「非同期音声会議」の研究・開発を始めました。 西卓也, 新美康永: "非同期型音声メッ

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  • 国際会議への参加 - nishimotzの日記

    1日から12日まで出張し、フランスのパリとオーストリアのリンツで行われた国際会議に参加してきました。メール対応が滞ってしまったことなど、皆様にご迷惑をかけたことをお詫びします。発表内容はここ何年か東京女子大学と共同で行ってきた視覚障害者支援技術に関する研究でした(西の発表リスト)。 Acoustics '08 Paris では私はポスター発表で早口音声の知覚に関する報告をしたところ、du Poux 先生のグループの研究(文献など)を教えていただいたり、Univ. Washington の Richard Wright 先生に興味を持って聞いていただくなど、貴重な情報を得ました。 ICCHP 2008 Linz は障害者支援技術に関する隔年の国際会議で、私が幹事をやっている福祉情報工学研究会に近い雰囲気でした。私は視覚障害者と対面朗読者の対話についての発表をして、座長を含む何人かの視覚障害

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  • 神戸アイライト協会見学会 - nishimotzの日記

    2008年5月31日(土)福祉情報工学研究会(電子情報通信学会SIG-WIT)では、NPO法人・神戸アイライト協会(兵庫県神戸市中央区)の視覚障害者通所施設およびIT支援施設の見学会を行いました。 参加者は私を含めて5名。理事長の森さまをはじめ、多くの方に快くご対応いただいたことを感謝します。私は1月の島根での見学会に続いて、ここでも様々なことを学ばせていただき、たいへん貴重な時間になりました。 以下、忘れないうちに私のメモを書き起こしてみました(文責は私にあります。誤りやお気づきの点がありましたらお知らせください): この建物(中山記念会館)は1年前に改装された、視覚障害関連の6つの団体(NPO法人およびボランティア団体)の活動拠点「神戸ライトセンター」の建物。 中山記念会館は「財団法人 中山視覚障害者福祉財団」の財団事務所でもある。 明日は「第2回 神戸ライトセンターまつり」で多くの団

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  • 分散バージョン管理の意義 - nishimotzの日記

    いくつかのシステムに Mercurial をインストールして使い方を勉強しつつ、なぜ「バージョン管理システムを使うのか」について改めて考えました。 まず「バージョン管理システムはバックアップツールだ」という主張は一見わかりやすいのですが、どうも違和感があるので、さらに考えた末、以前から考えてきたこと(数年前にソフトバンクのCVSに書いたこと)と重複するのですが バージョン管理システムは「無駄なバックアップを安全に消去するツール」である バージョン管理システムは「リファクタリングを安全に行うツール」である と思えてきました。 まず「バックアップの消去」について説明したいと思います。 Windows のユーティリティに undup という重複ファイル削除ソフトがあるらしいのですが、バージョン管理システムは「賢いundup」ではないかと思うのです。 以前と比べてバックアップを取ることは簡単にな

    分散バージョン管理の意義 - nishimotzの日記
  • Mercurial によるバージョン管理 - nishimotzの日記

    巷で話題の「分散」バージョン管理システム Mercurial を使ってみました。 遠い昔にCVSのを書いたときには「オープンソース」という言葉が世の中に広まりはじめたばかりでした。 でも私の興味はオープンソースそのものではなくて「個人が安全にソフトウェアを開発する」あるいは「グループが効率的に共同作業をする」ということでした。CVSよりもSubversion(svn)の方が優れているらしい、とは聞き及びつつも、道具にこだわるよりも、何かを作ることのほうが大事だと思ってきました。 最近やっと Eclipse 経由で(というよりも3rdRail経由で)Subversion を使うようになりましたが、Eclipse からいじっている限り大きな違いはなく、大きな感動もありませんでした。むしろ、日々のコミット作業のインタフェースよりもリポジトリのビューワーの方がよっぽど大事だと思うのに、cvswe

    Mercurial によるバージョン管理 - nishimotzの日記
  • 2008-03-11

    先日、音声対話技術コンソーシアム(ISTC)総会で、Galatea Dialog Studioについて御報告をして、表題の件についてこんなデモをお見せしました。 # voice_controller.rb class VoiceController < ApplicationController def state1 # counter をセッションで記憶する if !session[:counter] session[:counter] = 1 else session[:counter] += 1 end @regions = { '東京' => 'とうきょう', '横浜' => 'よこはま', '大阪' => 'おおさか', '広島' => 'ひろしま', '京都' => 'きょうと' } end def state2 if params[:region] @region = NKF

    2008-03-11
  • アクセシビリティのアンチパターン - nishimotzの日記

    2月27日、NHK放送技術研究所で行われた「視覚障害者向けマルチメディアブラウジング技術の開発」というシンポジウムに参加しました。ディジタル放送のバリアフリー研究開発についての情報通信研究機構の委託研究の成果発表でした。 視覚障害を持つ方の多くがテレビを情報源にしている、という現状があるのですが、ディジタルテレビ放送のデータ放送にはスクリーンリーダーのような技術が存在しません。このような現状を解決するために、音声ブラウザの技術、点字ディスプレイや触覚ディスプレイなどの技術を応用した興味深い技術報告とデモンストレーションが行われました。 そのことはとても意義のあることだと思ったのですが、一方で私が感じたのは、そもそもディジタル放送という技術をもっとユニバーサルデザインで設計できなかったのだろうか、放送情報の作り手がもっとアクセシビリティに配慮することができないのだろうか、ということです。 デ

    アクセシビリティのアンチパターン - nishimotzの日記
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