日本人で初めてとなった宇宙での長期滞在を終え、スペースシャトル・エンデバーで31日午前(日本時間同日深夜)に無事帰還した若田光一さん(46)は、着陸から約4時間後に、早くも記者会見に出席した。 約4カ月半の滞在を終え、地球に戻った第一印象を聞かれ、「ハッチが開くと地球の草の香りがシャトルの中に入ってきた。やさしく地球に迎えられたような感じがしました」と述べ、今の健康状態については「思ったよりいい」と笑顔で話した。 これまで宇宙長期滞在をした飛行士は、帰還直後の記者会見に出ることはほとんどなかった。若田さん自身が強く希望し、医師の許可を得て、会見に臨んだ。 国際宇宙ステーション(ISS)の微小重力環境で長期間生活すると、骨や筋肉が衰える。しかし、若田さんはそうした衰えを感じさせないほど力強い足取りで、会見場に入ってきた。