千葉県柏市の歴史研究グループ「手賀の湖(うみ)と台地の歴史を考える会」(代表・上山和雄国学院大教授)は27日、市内で記者会見し、第2次世界大戦中に陸軍、海軍が開発に取り組んだロケット戦闘機「秋水」の地下燃料貯蔵庫5基を、同市北部の陸軍柏飛行場跡地近くで確認したと発表した。 8月8日午前10時から現地見学会を開く。 秋水は、米軍のB29爆撃機を迎撃するため、ドイツ軍の技術を基に、時速900キロで高度1万メートルまでわずか3分半で急上昇する性能を持つように設計されたとされる。市教育委員会などによると、同飛行場にも駐留し、約1キロ離れた同市花野井には燃料貯蔵施設が建設されたが、「秋水」、貯蔵施設とも未完成のまま終戦を迎えた。 今回見つかった5基の貯蔵庫は、同会メンバーが、柏飛行場で働いていた旧軍関係者から聞き取り調査を行って確認した。直径2メートルの鉄筋コンクリート製の管を地中に埋めただけの簡易