野鳥のモズが獲物を枝先などに突き刺しておくモズの「はやにえ」と呼ばれる習性は、繁殖期を迎える冬場にオスが巧みに鳴いてメスにアピールするための栄養食にするのが目的と見られることが、大学のグループの研究で分かりました。 これは大阪市立大学の西田有佑特任講師と北海道大学のグループが発表しました。 グループでは昆虫などを枝先などに突き刺しておく「はやにえ」がモズが繁殖期を迎える2月ごろまでにほとんど食べ尽くされてしまうことを突き止めました。 そして「はやにえ」を縄張りに残した場合と、なくした場合とで、オスの行動に変化があるかを調べたところ「はやにえ」を残したモズはほとんどのオスがメスとつがいになったのに対し、「はやにえ」がなくなったモズは、つがいになったオスが25%にとどまったということです。 また、「はやにえ」を多く食べたオスほど鳴き声が早くなり、いわゆる早口で歌うことも分かりました。 このため