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ブックマーク / natrom.hatenablog.com (44)

  • 9価HPVワクチンの臨床試験で対照群に4価HPVワクチンが使用された理由 - NATROMのブログ

    2023年8月からX(旧Twitter)にて、「HPVワクチンの深刻な副反応・薬害としての自己免疫性脳症が、相当規模で存在していると推測」する立場である平岡厚さんと対話を続けています。さまざまな論点がありますが、今回は9価HPVワクチン(シルガード9)の臨床試験において、対照群に4価HPVワクチン(ガーダシル)が使用された件について解説します。 臨床試験において、9価HPVワクチンは、4価ワクチンでカバーしていない型に関連する高リスクの子宮頸部、外陰部、膣の疾患を予防し、また、安全性についても重篤な有害事象に関する臨床的に意味のある差は認められませんでした*1。9価HPVワクチンは十分に安全で有効であるというのが専門家のコンセンサスであり、日でも2023年から公費で受けられるようになりました。 「9価HPVワクチンの臨床試験を1回くらいは生理塩水を対照として行ってはどうか」という平岡さ

    9価HPVワクチンの臨床試験で対照群に4価HPVワクチンが使用された理由 - NATROMのブログ
  • 和田秀樹氏に答えていただきたい3つの質問 - NATROMのブログ

    和田秀樹氏は『80歳の壁』など、多くの著作で知られる医師です。毎日新聞医療プレミアの『「老い」に負けない ~健康寿命を延ばす新常識~』において、「私自身が200以上の血圧を何年も放っておいて平気だったように、今は血圧が200以上でもまず血管が破れることはない」と書いておられました*1。 高血圧は脳出血の介入可能な最大のリスク因子です*2。最適治療目標など細かい議論はあるものの、基的には、血圧を下げる治療が、脳出血をはじめとした脳血管障害(脳卒中)や心筋梗塞を代表とする心血管疾患を減らすことについて専門家の間で議論はありません。和田秀樹氏自身が「200以上の血圧を何年も放っておいて平気だった」のが事実だとして*3、一般読者が「収縮期200mmHg以上の血圧を何年も放置しても平気なのだ。放置してよい」と解釈しうる文章を書くのは医師として不適切だと私は考えます。 そう考えたのは私だけではなかっ

    和田秀樹氏に答えていただきたい3つの質問 - NATROMのブログ
  • 「ファーストペンギン」って海に突き落とされる奴じゃないんだ… - NATROMのブログ

    最近、「ファーストペンギン」という言葉をよく聞く。ペンギンの群れの中で、天敵がいるかもしれない海の中に最初に飛び込む個体のことで、リスクをとって挑戦する勇敢な行為を称えるポジティブな意味合いを持つ。だが、私はファーストペンギンという言葉からは異なる意味を連想してしまうのだ。 イギリスの生物学者、リチャード・ドーキンスは、「利己的な遺伝子」という著作において、生存競争に勝って生き残る遺伝子の性質は利己的であることを論じている。個体レベルの行動は利己的なこともあれば利他的こともあるが、利己的な行動の一例として、ドーキンスは海に飛び込むのをためらうペンギンの例を挙げている。 南極のコウテイペンギンで報告されているひきょうな行動についてなら、おそらくだれでも[利己的な行動だと]ただちに同意できるであろう。このペンギンたちは、アザラシにべられる危険があるため、水際に立ってとびこむのをためらっている

    「ファーストペンギン」って海に突き落とされる奴じゃないんだ… - NATROMのブログ
  • 興和のイベルメクチン臨床試験は失敗ではない - NATROMのブログ

    イベルメクチンはもともとは寄生虫に対する薬だったが、試験管内で抗ウイルス効果が確認され、新型コロナに効果があると期待する医療者もいた。興和株式会社が新型コロナウイルス感染症に対するイベルメクチンの第3相試験を行っていたが、このたび、主要評価項目に統計的有意差が認められなかったとの発表があった。 ■興和/新型コロナウイルス感染症患者を対象とした「K-237」(イベルメクチン)の第Ⅲ相臨床試験結果に関するお知らせ 軽症の新型コロナ患者約1000人を対象に、イベルメクチン0.3~0.4 mg/kgを1日1回3日間経口投与した群とプラセボ投与群とにランダムにわけ、168時間(7日間)経過するまでに臨床症状が改善傾向にいたる時間を二重盲検下で評価した。興和の発表によれば、実薬群およびプラセボ群いずれの群でも投与開始4日前後で軽症化し、有意差は認められなかった。 医学界に与えるインパクトは小さい。

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  • 乳がん検診と子宮頸がん検診が毎年ではなく2年に1回なのはなぜか? - NATROMのブログ

    名古屋市会議員の塚つよし氏が、子宮頸がん検診と乳がん検診の検診間隔が2年に1回の隔年であり、毎年がダメな理由についての説明を求めるツイートをしておられました。よい質問だと思います。ツイッターでもお答えしましたが、ブログでも解説いたします。 https://t.co/ChBE8Ph1fK 名古屋市の #がん検診 推進事業において #乳がん と #子宮がん は検診回数を「2年に1回」の隔年に制限されています。厚生労働省の委員会指針が根拠で職員の方と電話で話しましたが「毎年がダメな理由」が判然としない。 だれか説明できませんか?#塚つよし#名古屋市中区— 塚つよし 名古屋市会議員 (中区選出)立憲民主党 (@1192mizuho) July 29, 2022 端的に言えば現在の日で行われている子宮頸がん検診と乳がん検診は、毎年の検診を行っても、隔年の検診と比べて、検診による害が大きくなる

    乳がん検診と子宮頸がん検診が毎年ではなく2年に1回なのはなぜか? - NATROMのブログ
  • ワクチンを接種しない人を批判してはいけない - NATROMのブログ

    新型コロナウイルスワクチンが、日でも今年の2月から順次接種される予定だ。発症予防と重症化予防の効果は確かで、短期的な安全性も海外で数万人単位の臨床試験および千万人単位での実地での接種が済んでおりほぼ確認されている。重篤な副作用はあるが頻度は十分に小さく、害より利益が上回るのは明確だと私は判断し、順番が来た時点ですみやかに接種を受けるつもりである。 しかしながら、他者への感染予防効果については、効果は示唆されるものの、現時点では確実とは言えない*1。また、当然のことであるが1年以上を単位とした長期的な副作用の有無はまだわからない。ワクチンを接種するのをためらい、保留する人がいるのは当然のことだ。あるいは、どんなにまれであっても重篤な副作用が起きる可能性があるワクチンを接種したくない人もいるであろう。 どのような医療を受けるかを決める権利は人にある*2。もちろん、ワクチンについてもそうだ。

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  • 正直にプラセボを使う - NATROMのブログ

    鍼に特異的効果はあるか?この疑問に答えるのは難しい。鍼治療を受けた患者の集団と、無治療の患者の集団を比較して、統計的に有意差があったとしても、その差は鍼の特異的効果に由来するものではなく、プラセボ効果に由来するものかもしれないからだ。普通の薬の場合は、特異的効果の有無は、二重盲検法で測定される。二群に分けられた患者の一方は実薬を、もう一方は不活性な偽薬(プラセボ)を投与される。薬なら、不活性な偽薬を作るのはさほど困難ではない*1。しかし、不活性な鍼などというものを作るのは可能か?鍼の対照として、浅く打つ、経穴をはずして打つ、偽鍼を使うなどの方法が使用されている。「代替医療のトリック」では、伸縮して皮膚に突き刺さるように見えるだけでなく、鍼を支えて「刺さったまま」にでき、皮膚に軽い刺激を与える伸縮鍼が紹介されている。 エクセター大学の研究グループがこの伸縮鍼を使ってプラセボ鍼治療を行ったとこ

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  • 検診で乳がんが発見された人が100人いたとして - NATROMのブログ

    問題。 検診で乳がんが発見された人が100人いたとします。この100人の中で、がん検診のおかげで乳がんで死なずに済んだ人は、何人ぐらいでしょうか? がん検診を行えば何かしら治療を要するがんが見つかる。しかし、がんを発見できること自体は、がん検診が有効であることを意味しない。「手術を要するがんが見つかってよかったのではないでしょうか」に代表されるような、がん検診に関する誤解はなかなか解けない。 マンモグラフィーによる乳がん検診は有効性が証明された数少ないがん検診の一つだが、その乳がん検診の大まかな効果の大きさを理解することで、がん検診一般についての理解も進むのではないか。そういうわけで冒頭のクイズである。もちろん、検診の対象者や乳がんの診断・治療法によってこの答えは変わってくるが、だいたい、大雑把にどれぐらいなのかを推測していただきたい。 現在の日人のデータがあればいいのだが、残念ながら正

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  • 『健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方』 - NATROMのブログ

    ■健康をい物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方 朽木 誠一郎 (著) 私は「WELQ問題」にぜんぜん気づいていなかった。WELQ問題とは、「一部上場企業のディー・エヌ・エーが、グーグルなどの検索エンジンを攻略し、ウソや不正確な情報を、検索結果上位に大量に表示させていたことが発覚したもの」(P11)だ。私は日常的に医学用語で検索しており、WELQが上位に表示された検索結果もきっと目にしていたはずなのだが、おそらく意識せずに無視していたのであろう。ネット上の医学情報は玉石混交だが、慣れると検索結果を一瞥すれば、信頼できそうかある程度は判断できる。しかし、必ずしも患者さんも同じように判断できると限らない。 WELQは長文の記事を大量に公開する方法で検索上位を獲得していた。検索上位に不正確な情報が大量に表示されていれば、それを信用してしまう患者さんもいるだろう。このWELQ問

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  • 「子宮頸がん予防ワクチン?おやめになったほうがいい」のファクトチェック - NATROMのブログ

    もしあなたががんにかかり、手術を受けることになったとしましょう。現在の日では、ほとんどの場合、手術のメリットとデメリットは何か、あるいは手術を受けなかったらどうなるのか、医師から説明があります*1。これから受ける医療についての情報を提供されて(インフォーム)、その医療を受けることに同意(コンセント)するか、あるいは受けないかは、患者さんが決めます。医師が決めるのではありません。「インフォームド・コンセント」という言葉はすでに広く知られています。 手術に限らずあらゆる医療について、正確な情報が提供された上で、患者さんが医療を受けるかどうかを決めるのが理想です。ワクチン接種についてもです。もし提供された情報が不正確であれば、たとえ患者さんが同意し、書類にサインしていたとしても、その同意は無効です。患者さんの意思決定の助けになるよう、医療者はできるだけ正確な情報を提供するように努力しなければな

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  • 福島県の甲状腺がん検診の2巡目の数字から言えることと言えないこと - NATROMの日記

    福島県の甲状腺がん検診において、2巡目で50人を超えるがんあるいは疑い例が見つかった。これらの例は1巡目(先行調査)ではがんは指摘されていない。「たったの2年間で50人以上もの新たながんが発症しているのであるから明らかに被曝による多発である」という主張がなされているが、そうは言えない。 たとえば、津田敏秀氏は、2巡目のがん検診を受けた236595人中がんの発症が51人(216人/100万人)を、全国平均発症率から推定した有病割合5人/100万人×2年=10人/100万人と比較して、22倍の多発だと主張している*1。過剰診断がゼロであるならば、この計算は正しい。津田氏の主張をまとめると「過剰診断がゼロだと仮定すると甲状腺がんは多発している」になるが、そんなことは計算なんてしなくても自明である。過剰診断がどれぐらいの割合なのか不明なので苦労しているのだ。 仮に、検診で発見可能な甲状腺がんのうち

    福島県の甲状腺がん検診の2巡目の数字から言えることと言えないこと - NATROMの日記
  • 韓国における甲状腺がんの手術が減少した - NATROMのブログ

    韓国における甲状腺がんの過剰診断では、1993年と比較して2011年には韓国の甲状腺がんの罹患率が15倍になったという論文を紹介した。同じ著者が、2014年の4月〜6月の四半期から手術の件数が減ったことを報告している*1。図を引用するのが手っ取り早い。棒グラフの棒は、2012年までは韓国における各四半期の甲状腺がんの手術数の平均を、2013年からは各四半期の手術数を表している。 2014年の4月〜6月から韓国における甲状腺がんの手術の件数が減少した。Ahn HS and Welch HG, South Korea’s Thyroid-Cancer “Epidemic” — Turning the Tide, N Engl J Med 2015; 373:2389-2390 より引用。 2001年から2012年までずっと甲状腺がんの手術数は増加し続けている。これは甲状腺がんの真の増加を反映

    韓国における甲状腺がんの手術が減少した - NATROMのブログ
  • 「血管を浮かび上がらせる医療機器」は静脈穿刺の役に立つか? - NATROMのブログ

    採血や点滴の際には末梢の静脈を刺す。末梢の静脈の太さには個人差があり、太い静脈であれば穿刺は容易であるのだが、細い静脈だと失敗することがある。何度も針を刺されたという経験をお持ちの読者もいらっしゃるだろう。末梢静脈の穿刺の成否は医療者の技量に大きく左右される。医師になりたてのころ、研修医同士でお互いの血管を刺して練習をしたものだ。 末梢静脈と言えども穿刺に失敗したら血腫などが生じうるし、そもそも刺したら痛いのでなるべく失敗しないほうがよいに決まっている。通常は刺すべき静脈は視診および触診にて探すのであるが、「照射するだけで血液中のヘモグロビンを可視化し、血管(皮静脈)がどこにあるのかが簡単にわかる装置」がある。 ■科学の進歩!血管を浮かび上がらせる医療機器「AccuVein」がすごい - feely 写真をみてもわかる通り、血管の位置がくっきり浮き出ているのはもちろん、血管の太さまでわかっ

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    miwa84 2014/09/23
  • メタモル出版から本を出したわけ - NATROMのブログ

    ■「ニセ医学」に騙されないためにを出すにあたって、なぜメタモル出版からなのか、疑問に思われた方もいたようである。もっともな疑問である。 怪しい出版社から執筆依頼メールが来た これまでも「を書きませんか」というオファーは何度かあった。名前ぐらいは知っている、とある出版社からブログについて「書籍化の可能性はないものか」というメールをいただいたこともある。しかし、「実際にお会いしてお打ち合わせ」できないか、という段階で問題が生じた。出版社は東京にある。実績のある著者のならともかく、一ブロガーのの企画段階で九州までの出張費は出ない。というわけで、残念ながらこの話はご縁がなかったことになった。他にもちょこちょこ出版の話はあったが、たいていは自費出版を勧めるスパムまがいのものであった。 そんなとき、「執筆のお願い」というメールをいただいた。メールの差出人は「メタモル出版」とある。あまり聞かない名

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    miwa84 2014/06/11
  • 「化学物質過敏症って心因症なの?」に対するお返事 - NATROMのブログ

    (化学物質過敏症全般については、■化学物質過敏症に関する覚え書きを参照のこと)。 エントリーはanan1477 さんによる以下のツイートに対する返信である。 https://twitter.com/anan1477/status/404266933136019456 anan1477 さん、リプライありがとうございました。私のお返事が必ずしもanan1477 さんのためになるとは限りませんが、誠実な訴えを受けて返事をしないのはこちらが不誠実になると考えました。 「心因症であれ、他の病気であれ、化学物質過敏症であれ、原因がはっきりしていて、治ってくれれば、ようは、それでいい」という意見にほぼ同意いたします(わずかに意見が異なる部分は、原因がはっきりしなくても治ればいいと私は思っている点です)。私の批判の対象は、化学物質過敏症の患者さんではなく、化学物質過敏症が超微量の化学物質で起こるとして

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    miwa84 2013/11/24
  • 2013-11-11

    JBpressの医療関係の記事には問題が多い。今回は人工透析の「自己責任論」についての記事が載った。 糖尿病の合併症の一つが糖尿病性腎症であり、進行すると人工透析が必要になる。現在の日における透析導入原因の疾患の第一位は糖尿病性腎症である。糖尿病が事や運動といった生活習慣と深く関係しており、治療に患者の自己管理が重要であるのは事実である。しかしながら、以下に引用する「節制していれば糖尿病にならないし、人工透析だって必要がない。人の心がけの問題である」という川嶋朗医師の主張は医学的には間違っている。聞き手が川嶋諭氏(JBpress編集長)で、答えているのが川嶋朗医師(東京女子医大准教授)である。 ■健康保険に逆マイレージ制を導入しよう 不摂生が原因の人工透析患者に身障者認定は必要か:JBpress(日ビジネスプレス) 答 (中略)しかし、糖尿病は生活習慣病ですから、きちんと体をコント

    2013-11-11
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    miwa84 2013/11/12
  • 我々は迷信行動を行うハトになっていないか? - NATROMのブログ

    ■体験談は証拠にならない〜浄霊による体験〜では、「浄霊」の後、熱が下がったという体験談を紹介した。「浄霊」に病気を治すという効果がないことに、おそらくは読者の大半は同意していただけると思う。しかし、「浄霊」には効果があると誤認してしまう人もいる。なぜか?効果のない治療法が用いられていたのは、「浄霊」のような宗教関係だけではない。西洋医学も200年ほどさかのぼれば、瀉血や水銀療法といった効果のない治療を行ってきた。それどころか、何百年もさかのぼらなくても、最近でも「実は効果のなかった」という治療法はわりとある。有名どころでは、脳循環代謝改善剤の多くが、再評価の結果、効果効能を取り消された。 実際には存在しない効果を誤認してしまう理由はいくつかある。ここでは、人間には続けて起こった二つの出来事に何らかの因果関係を読みとってしまう傾向がある点について考えたい。「浄霊」した後に、「熱が下がった」わ

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    miwa84 2013/08/25
  • 化学物質過敏症に関する私の発言について - NATROMのブログ

    前回のエントリー(■水俣病と化学物質過敏症は異なる)にて、私の「難病や公害に対する基的な姿勢」に問題があるというsivad氏による指摘が誤っていることを論じた。その指摘には今の時点では反論はないようだが、■続・NATROM氏『化学物質過敏症は臨床環境医のつくった「医原病」だと思う』等について - 赤の女王とお茶をにおいて、■NATROM氏の主張『化学物質過敏症は臨床環境医によってつくられた「医原病」だと思う』への批判 - Togetterで引用されている私の発言群に対する説明をsivad氏から求められた。なるほど、臨床環境医学についての問題点や私のこれまでの発言についてよくご存じでなく、Togetterのまとめだけを読めば、私の発言群について何かしらの説明が必要であると考える方がいるのは理解できる(それにしても、私の発言を問題にしたいのであれば、化学物質過敏症とはまったく性質の異なる水俣

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    miwa84 2013/07/16
  • 差別を許容するコスト - NATROMのブログ

    「避難してきた被災者の車が、いわき市のナンバープレートをつけていたため、近所からクレームがついた」といった話は聞いていた。車についた「放射能」を恐れたのであろう。困ったことであるが、不安に駆られて、そういう行動をとる人がいても仕方のないことだろうと思っていた。しかし、医療機関や避難所といった、公的な性格を持つ施設が、正当な根拠なく被災者を不平等に扱うのは問題である。 ■福島第1原発:放射線検査「義務付け」 偏見で過剰反応 - 毎日jp(毎日新聞) 原発から半径20〜30キロの自主避難促進区域にある福島県南相馬市原町区から福島市に避難してきた会社員、岡村隆之さん(49)は24日、市内の医療機関で8歳の三女の皮膚炎の治療を断られた。理由はスクリーニングの証明書がないこと。市販薬で何とかしのいだが、岡村さんは「ただでさえ不安な避難生活。診察を断られたことが、どれだけショックだったか」と話す。 福

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    miwa84 2013/07/16
  • 水俣病と化学物質過敏症は異なる - NATROMのブログ

    ■NATROM氏『化学物質過敏症は臨床環境医のつくった「医原病」だと思う』等について - 赤の女王とお茶をにおいて、sivad氏が私の「難病や公害に対する基的な姿勢」に問題があると指摘している。あたかも私が水俣病の病因を無視して被害を拡大させた医学者と同様であるかのような書き方であった。読者のみなさまには、このエントリーにて、臨床環境医学の問題点や、化学物質過敏症と水俣病の違いについてご理解していただけたら幸いである。 多種類化学物質過敏症と水俣病との違い Multiple chemical sensitivity(MCS, 多種類化学物質過敏症)という疾患概念は、主流の医学界からは認められていない。たとえば、American Medical Association (AMA, アメリカ医学協会)は "Until such accurate, reproducible, and well

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    miwa84 2013/07/11