『ウィ・アー・ザ・ワールドの呪い』(NHK出版新書)。プロジェクト参加アーティストが失速したという「呪い」が注目されがちだが、音楽ファンなら必読の壮大なアメリカン・ポップス史だ。 1985年に世界中を感動させたアフリカの飢饉と貧困救済のためのチャリティーソング、「We Are The World」。40代以上の読者には説明不要だろう。 いや、20代でも知っている人は多いかも知れない。なにせ教科書にも載るほどエポック・メイキングな曲だったのだから。 全世界で955万枚売り上げ、日本でも年間洋楽ランキングで1位を獲得している押しも押されもせぬ世界的大ヒットだが、数字だけではあの時代を覆った熱量は伝わってこない。たとえば同じく1985年にリリースされたおニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」のセールスが25万枚と聞いても、1990年代のミリオンセールス連発時代を経た今ではその時代の熱狂が感
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