強靱な肉体を持つ一流のスポーツ選手はうつ病などとは縁がないに違いない・・・。常識的にはそのように考えられているのではないでしょうか。ところが、まったく正反対の研究結果が報告されました。 医学誌『Clinical Journal of Sport Medicine』2013年7月号(オンライン版)に掲載された論文(注1)によりますと、カナダのオリンピックチーム及び世界選手権大会(World Championship)のチームの選手のうつ病の頻度が調べられ、その結果、上位の選手はうつ病の頻度が高いことが判ったようです。 具体的な数字が上げられて次のような結論が導かれています。 ・試合前の調査では、68%の選手が大うつ病エピソード(major depressive episode)を有しており、女性が男性に比べると有意に多かった。(「大うつ病エピソード」とは専門用語ですが、わかりやすく言えば、明