世界で広がる不妊症。中でも“晩産化”が進む日本の状況は深刻だ。今や男の10人に1人が精子に問題を抱える時代。男も不妊とは無縁ではない。世界のカップルを悩ます不妊症、その最前線を追った。(この連載は、週刊東洋経済2012年7月21日号「みんな不妊に悩んでる」を加筆修正したものです) 女性の晩婚化が急速に進んでいる 「そろそろ子どものことを本気で考えたい……」。 そんな女性たちの間で今、ささやかれているのが「妊活」という言葉だ。妊活とは、妊娠・出産を目指して、婦人科を受診して体のチェックをしたり、妊娠しやすい体づくりのために漢方薬をのむなど、積極的に“授かる”努力をすることをいう。 働く女性たちのための情報サイト「日経ウーマンオンライン」のアンケートでは、「妊活」が2011年の女子的流行語に選ばれた。昨年から今年にかけては、女性誌『FRaU』の別冊『妊活スタートブック』をはじめ、妊活をタイトル