ケタ外れに大きいものは、ただそれだけでロマンを感じさせてくれるものである。自然界には巨大な生物や地形が存在しており、人間なんてちっぽけなものであると一蹴されてしまいそうで、自然に対して畏怖の念を抱かずにいられない。 その中でも、大きな木は生命力のシンボルでもあり、日本ではご神木として崇められることも多いが、世界には度肝を抜く大きさの木がある。 米国カリフォルニア州のレッドウッド国立公園で発見された現生で世界一高い木は、なんと115.55mもの高さを誇り、実に自由の女神の二倍に匹敵する。そのセコイアの木は、ギリシア神話に登場する太陽神から名前をとって「ハイペリオン」と名付けられた。 ■高さを測るのもおおごとに この木が表舞台に立つきっかけとなったのが、2006年の、自然愛好家のクリス・アトキンス氏とマイケル・テイラー氏による測定である。レーザーを使った測定により、その高さが判明したということ