私が子供のころ、母は専業主婦でした。私は母に愛され躾られながら育ちました。しかしフィリピンには、母親が会社などで働いていたため、「育児代行」をする「ナニー」に育てられた人もいます。「中流層」にはナニーを雇って子供の面倒を見てもらっている家庭が多いのです。というわけで「女性の社会進出」という面に関しては、日本に比べてフィリピンの方が「進んでいる」と言えるかもしれません。ただ、キャリアに専念する「勝ち組」の女性と、その女性の子供の面倒を見る「負け組」の女性とで社会が別れてしまっているという見方もできます。 ナニーも“職業”である以上、交代することもある。 私はナニーではなく、母親に育てられたことをよかったと思っています。母も、結婚するまでは働いていたのですが、母親とは自分の子供の面倒を見るものだと信じて子供ができたときに専業主婦になることを選んだわけです。もちろん、ナニーに育ててもらって「普通