召使の休日 召使は王様に使えていた 王様は何もできなかった 何もできないくせに威張り散らしていた できることと言えば 選んでもらった服を最後自分で選ぶだけ しかも最後の最後はどっちが良い? と 召使に確認をした 召使はその時、自分が鏡に思えた 出かける際は召使が馬車を走らせた 食事の用意もした 王様がするのは食べることだけ 片付けも召使が当然のようにやった 眠る前に王様にお話も聞かせた 眠る場所は部屋の隅っこだった 召使はそれらが嫌ではなかった 王様は王様の仕事をしているだけだから 召使は召使として召使った ある時気まぐれに王様が言った 召使に休日をやろう 召使は戸惑った 自分のしたいことなんて これまで考えたことがなかった とりあえず召使はテラスに出て 煙草を吸った ぼんやりと空を見た 早く王様に命令されたかった 召使の休日 召使の休日 召使は王様に使えていた 王様は何もできなかった 何