先週、経産省主催という優秀なネット家電に対して与えられる賞の授賞式なるものを取材した。正式名称は「ネットKADEN 2005」。いや、何も家電をアルファベットにしなくても……。というのはともかく、第1回目の受賞作品はこちらと相成った。 実施概要を見る限り、どうしてもデザイン賞を受賞したiPod nanoが混じっている理由がわからないのだけど、それ以外は妥当な選考結果だった。 ただ審査委員長をつとめる慶應の國領さん以外、ほとんどの審査員は、もしかするとネット家電というものを、本当の意味で理解できていなかったんじゃないだろうか。授賞式での審査員と受賞者が参加したパネルディスカッションを聞いての率直な感想だ。 今さらここで持論を振りかざすまでもなく、ネット家電の本質はネットワークの向こう側にある、本来その機器が持てるはずもなかった大きなパワーを利用するところにあると思う。 たとえば大賞受賞のソニ