「私」は、捨てられた小さな黒猫だった。愛想もない野良猫だった私は、ある日、一人の人間の男と出会った。彼は雨が降る中で、小さく震えていた私を迎えに来て――共に暮らそうと家に連れて帰った。 それから私は、その家族の一員としてと、彼と、彼の妻と、そして「小さな娘」と過ごし始めた。何気ない日々を繰り返す中で愛おしさが生まれ、愛情を知り……けれど私は猫で、「最期の時」は、十四回の四季にやってくる。 ※2019/10/15 文章修正しました。 ※2021/6/19追記/note様にも掲載 ※「ノベマ!」「アルファポリス」「カクヨム」にも掲載しました。 始まり~私は、捨て猫である~ 2017/07/14 20:42(改) 缶詰と、眼鏡の男 2017/07/14 20:54(改) そうして、私は―― 2017/07/14 21:05(改) 仕方ない、お前のところで世話になってやろう 2017/07/14