ベッド、冷蔵庫、緊急連絡用の電話に、民間用の端末。どれも高性能。 娯楽の品も数点。ただ、プライバシーは無いだろう。 軍用端末が無い時点でクルークが欲しい情報は手に入らない。 担当医師の判断で外出は制限されている。元より、本人も外に余り出たがらない。 やんわりとした軟禁だ。外部からの訪問が制限されていないから、本当に曖昧な制限だったが。 「身体、鈍ってない?」 悪戯っぽくナタリーが聞くと、我が意を得たりとばかりにミシェルが答えた。 「聞いてよナータ! クーリィ、また痩せちゃったの。信じられないわ、36……」 「ミシェル」 「どれだけ私を嫉妬させれば気が済むのかしら。本当に許せないわ。 ナータだってそうでしょ」 ミシェルはぷりぷり怒って見せる。クルークは曖昧に笑った。 ナタリーは不安になった。まともに食べていないのか。 「まぁ確かに……私も少し羨ましいわね」 「贅肉が落ちたんだ。トレーニング怠
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