検閲へ配慮しながらの映画制作の苦労を語った、チェン・カイコー監督 映画『北京ヴァイオリン』や『花の生涯~梅蘭芳(メイ ラン ファン)~』などを手掛けてきた、中国を代表する名匠チェン・カイコー監督が、中国映画界のトップスターをそろえて贈る最新作『運命の子』へのこだわりや、中国での検閲制度などについて語った。 映画『運命の子』場面写真 今回監督は、「子殺し」という強烈なテーマにひき付けられて、中国の歴史書「史記」に記された司馬遷の「趙氏孤児」をベースに本作を映画化したそうだが、その背景には中国の「検閲制度」への配慮も見え隠れする。ここ最近香港や中国で時代劇や歴史ものが多く作られている背景には、そういったジャンルの作品であれば、検閲を比較的簡単にパスすることができるという理由もあるのだとか。さすがは、文化大革命時に紅衛兵(こうえへい)として造反運動に参加し下放され、山村で樹木を伐採していたことも