かなわないキャリアを夢見ている人を説得して、あきらめさせるにはどうすればいいのか。オハイオ州立大学がこのような研究結果を発表した。 研究の結果、このような夢をあきらめさせるには、単にスキルや成績の不足を指摘するだけでは不十分で、「目標を追い続けて失敗したときにどんなひどいことになるか」をはっきりと示す必要があることが分かったと、同校の研究者は述べている。 この研究は、経営学と心理学を学んでいる同校の学生を被験者として行われた。被験者らは「経営心理学者として高給のコンサルティング職に就く」ための資格を取れると称する架空のプログラムの説明会に参加した。 被験者は4つのグループに分けられ、このプログラムについての情報シートを渡された。統制群のシートには、プログラムに参加するためのGPA(学業成績)要件が書かれていなかった。残る3つのグループの被験者は、本人の成績よりも10%高いGPA要件が書かれ