“SS”(ショートストーリー)と呼ばれる、TVアニメに登場するキャラクターなどを使って書かれた2次創作の短篇小説がある。ほとんどは数千字程度で、キャラ同士の性愛やネタ的な会話のかけあいを書いたものだ。 商業出版では短篇小説やSSの需要は少ない。しかし、スマホやガラケーで、隙間時間に無料で気軽に読み書きできるマイクロコンテンツとして、SSには莫大な需要がある。書き手も読み手もベースになるキャラを共有しているため、説明の手間を省いて好きな世界に浸れることが人気の一因だ。著作権と1篇の分量の問題から出版社が踏み込むのは難しいが、ネット上の投稿・閲覧プラットフォームでは人気を博している。