2000年代初頭、ケータイ小説のブームを巻き起こした『Deep Love』。ケータイ小説とは文字通り携帯電話に投稿され、閲覧できる小説のこと。1999年2月、携帯電話からウェブページに接続できる「iモード」サービスが始まると、携帯電話でコミュニケーションをとり、情報収集するという“ケータイ文化”が爆速的に普及したことに端を発する。 『Deep Love』は、横書き、一文が短い、展開が速いなど“携帯電話で読まれる”ということを念頭においた読み物で、それまでの「小説」の常識をくつがえした。また女子高生とその周囲が繰り広げるドラッグ、援助交際、妊娠、エイズなどといった過激とも思える内容は、衝撃を与える一方で読者からは絶大な支持を獲得。シリーズ4作は累計270万部を売り上げ、コミック化、映画化、ドラマ化もされた。 もともとは2000年10月からYoshi氏の個人サイトで公開されていたもので、自費出