自民党の積極財政派の議員らがプライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字化目標の「凍結」を求める提言をまとめました。近く政府に申し入れる予定です。 政府は財政健全化の目安となるプライマリーバランスの黒字化目標について、2025年度の実現を目指しています。 提言では「黒字化を最優先にすればマクロ経済は毀損し、財政健全化も持続可能なものでなくなる」として2%の物価安定目標が達成されるまで黒字化目標を凍結するべきだとしています。 また、少子化対策などの財源には国債を充て、将来世代に負担を先送りするような印象を与えない名前を付けるよう求めています。 国債を一部借り換えながら返済する「60年償還ルール」については廃止または停止するとしています。 積極財政派の議員らは、政府が来月まとめる「骨太の方針」に反映させたい考えです。