↑ 海外で採掘され輸入されることがよく知られている石油。実は日本国内でも。(写真:GYRO_PHOTOGRAPHY/イメージマート) 「日本では石油(原油)消費量のほぼすべてを輸入に頼っている」との事実は誰でも世間一般レベルの常識として理解している。しかしその一方で、ごく少量ながら日本国内でも原油は産出していることを知る人はさほど多くない。その実情を資源エネルギー庁が2021年6月に発表したエネルギー白書から確認する。 日本国内油田から産出される原油の産出量推移が次のグラフ。ややぶれが大きいが、1960年以降の限りで見れば、年間約50万キロリットルの原油を産出していることになる。直近の2019年度では52.4万キロリットル。 ↑ 国内生産原油量(千キロリットル) 直近の2019年度における産出量52.4万キロリットルは、表現を変えれば5億2400万リットル。仮に自動車1台あたりの満タン量を