1994年に国連からも、男女の公平性と女性の権利の点から批判されてきた「一夫多妻制」。しかしこれが現実には、女性や子供たちに多くのメリットをもたらしているという研究結果が発表された。 マサイ族などが住む56の村を調査 この調査を行ったのはアメリカのカリフォルニア大学デービス校や、イギリスのLondon School of Hygiene & Tropical Medicineなどの研究者たち。 彼らはタンザニアにおいて一夫多妻制をとるサクマ族やランギ族、マサイ族などが住む56の村における人口統計データを分析。 その結果、もし女性が自主的に受け入れるならば、一夫多妻制はより公平な性交渉や経済面、さらに子供にも多くのメリットをもたらすことが判明した。 一夫多妻制は子供の健康面もいい 研究者らによれば、これまでの調査では一夫多妻制と一夫一婦制との違いだけに焦点を当て、多妻制のネガティブな面を集め