発生から3週間が過ぎても収まる気配がない熊本地震。活断層の活発な動きは、前例のない事態として「世界からも注目されている」(地震学者)が、最新の研究で日本の地下に、もう1つ重大なリスクが潜んでいることが分かった。新たに見つかった「地盤の割れ目」で、「連鎖型地震の危険が高まっている」(専門家)という。 震度7に2度襲われた熊本地方。揺れの連鎖は、県内を北東から南西方向に延びる布田川(ふたがわ)、日奈久(ひなぐ)両断層帯がそれぞれズレたことによる。 今回のような直下型地震を引き起こす活断層は、全国に2000以上あるとされ、「都心をはじめとして未発見の活断層が無数にある」(地震学者)とも言われる。だが、警戒しなくてはならないのは、それだけではない。 「活断層が存在しないエリアにも地震のリスクがあることが分かってきた」と指摘するのは、京都大学防災研究所の西村卓也准教授だ。 西村氏は、全国約1300カ