スズキの進撃が止まらない。 ここのところ発売したクルマのヒットがとどまるところを知らず、ソリオ、ハスラー、スイフト(スポーツ)、スペーシア、クロスビー、そしてジムニー&ジムニーシエラと、販売絶好調かつクルマ好きにも評判のいいラインアップがズラリとならぶ。 スズキのクルマがウケているのはなぜなのか? また、そのいっぽうで苦戦しているモデルも存在する。バレーノやSX4 S-CROSS、エスクードなどは月販台数二桁台が続く。 こうした差はなぜ起こっているのか? クルマ好きに支持されながらもヒット車を連発し、そのいっぽうで不人気車も抱え続けるスズキの、成功の秘訣や勝因と、その影で抱える不安要素を分析してもらった。 文:渡辺陽一郎 ■実質的には国内3位のメーカー 2018年3月期における日本メーカーの連結決算を見ると、売上高はトヨタが29兆3795億円、ホンダが15兆3611億円、日産は11兆951