性感染症の梅毒と今年診断された患者数は23日までに全国で1万141人(速報値)に達し、現在の調査方法となった1999年以降、年間を通じて初めて1万人を超えたことがわかった。東京都感染症情報センターが27日に公開した国の集計結果から判明した。専門家は「若者に感染が広がっており、不特定多数との性交渉は控えてほしい」と話している。 【写真】梅毒とHIVの血液検査を実施する担当者 梅毒は全身の発疹やリンパ節の腫れ、陰部の潰瘍などが表れる。初期症状は軽く、気づかずに放置すると心臓や神経に障害が起きることもある。抗菌薬などの薬物治療で完治できる。