ロボット・アスリート実現へ一歩前進――。人間と同じように前傾姿勢で走る高速二足走行ロボット「アキレス」を、東京大大学院情報理工学系研究科の石川正俊教授らが開発し、1日発表した。走行速度は時速4・2キロ。人間でいうと小走りほどの速さに相当し、これまでの二足歩行ロボットにはできない俊敏な動きを実現した。 アキレスは股下14センチの金属製。腰から下だけで上体はまだない。走行速度は、股下70センチの人間に換算すると時速10キロにあたる。 ホンダの「ASIMO」など従来の二足歩行ロボは、上体はほぼ直立したまま足だけを動かして歩く。安定性を重視した作りで、人間の走り方とは異なる。一方、アキレスは、腰を前に傾けてわざとバランスを崩し、倒れる直前に足を前に踏み出してふんばる。人間が走るのと同じ原理だ。 これを可能にしたのが、倒れそ… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。