「SyncML」をご存じだろうか。PC/サーバー上と、携帯電話/PDAなどの携帯端末上にあるデータを同期(シンクロ)する方法を標準化したプロトコルだ。2000年に最初のバージョンが策定されて以降、国内ではあまり注目されていないが、近いうちに大きな変化が起きる兆しがある。 変化の兆しとは、個人情報保護法施行により、特に企業が携帯端末上のデータの取扱いに対して意識が向き、データ管理や万が一端末を紛失した場合の対策への需要が高まっていること。そしてこれに携帯キャリアも反応し、法人向けの新端末や新サービスを提供しよう動き出していることだ。ここで鍵となるのがSyncMLといわれている。 ■ 現状、SyncML対応携帯電話はわずか SyncMLは、NokiaやEricsson、Palmといった携帯電話/PDAなどのベンダーを中心とした業界団体「OMA(Open Mobile Alliance)」が仕様