「新しい学習指導要領には、プログラミング教育が導入される」という報道がなされて以降、関連する情報が喧しいですが、中には誤解も少なくないようです。そこで、教職ネットマガジンでは、総合教育技術10月号に掲載された、堀田龍也先生(東北大学大学院教授)の原稿を、堀田先生、小学館教育編集部の許可を得て転載させていただくことにしました。来年度以降のICT整備などを考える上で、ぜひ参考になさって下さい。 なぜ「必修」になるのか すでに報道などを通じて、次の小学校の学習指導要領に「プログラミング教育」が入るということはご存じの方も多いことでしょう。同時に「なぜ小学校にまで?」と、唐突感を持った方もいるかと思います。しかしこの議論は、学校にパソコンが導入された頃からずっと検討されてきたことです。「いつかは導入せざるを得ない」というのは、多くの方が一致する見方でしょう。もちろん、政府や産業界からの要請もありま