JR東海が米Amazon Web Services(AWS)のサービスを活用してリニア中央新幹線の設備保守システムの実証を進めている。従来人手で行っていた保守作業を可視化ツールを導入することで効率化し、重篤な故障に至る前に検知できるとする。2024年6月20日から21日にかけて開催された、アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWSジャパン)の年次イベント「AWS Summit Japan」で、山梨実験線にて行ったPoC(概念実証)の成果を明らかにした。 同社が発表したシステムは2つ。1つは、始発列車の走行前に線路内の状態を確認する車である「保守用車」の状態監視システムだ。産業用機器からのデータをリアルタイムで収集・分析する「AWS IoT SiteWise」を採用し、およそ1320項目のデータを集めた。それらを蓄積すると共に、リアルタイム状態監視で必要な項目を絞り、OSSの可視化ツール「