ブックマーク / kaze-no-katami.hatenablog.jp (217)

  • あの素晴らしい夜をもう一度 - 風のかたみの日記

    フェイスブックに登録している方ならご存知の事と思うが、メニューの中に「思い出」という機能がある。これは当該日と同じ月日に以前自分がシェアした写真や文章がある場合、それを表示し改めてシェアを可能とするものだ。 重要案件とは違い殆どは細かい日付など記憶していない出来事なので、ある意味備忘録的な役割を果たし、自分でも感慨深い事柄も多い。 そして今回「最近の出来事から過去の思い出まで、Facebookでの思い出の数々を振り返ってみよう」という直訳風日語と共に現れたのは、昨年事に出かけた東京都中央区日橋室町にある日料理レストラン「ざくろ」の記事。 そこで私の灰色の脳細胞が閃いた。 『今更フェイスブックでシェアしても詰まらないし、これを流用し写真を貼り付ければ、多少ページの表示が重くなるにしても、いつものショーも無い文章を捻りだす手間も省け、手っ取り早くブログが一つ完成するのではないか』 とい

    あの素晴らしい夜をもう一度 - 風のかたみの日記
    mkonohazuku
    mkonohazuku 2020/06/23
    素敵なお店ですね♪ 景色もきれいで、最高です(*'▽')
  • 季節の花(水無月2) - 風のかたみの日記

    梅雨入り宣言から凡そ一週間余り。真夏を思わせる気温の中、流石にマスクを付けたまま炎天下を歩くのは、かなり危険である事を体感した。そして漸く昨夜から雨が降り続き、梅雨らしい肌寒い朝が訪れた。 新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言解除後も、料買い出しは相変わらず三日に一度を守っているが、このところスーパーに行くと熟した梅の実が大量に並べられているのが目に付く。 それを見て私は、昨年久し振りに「梅酒」を漬けた事を思い出した。 上の写真は昨年仕込んだ時のもの。それが一年経つと下のようになる。 試飲してみると、これが甘い。否、甘過ぎる。明らかに氷砂糖の入れ過ぎである。フェイスブックの友人からソーダ割りにすればいいとアドバイスを貰ったが、どうしても飲みたい訳ではないので、暫く様子を見る事にした。その内、10年物になるかも知れない。 ところで雨が続くと困るのは先ず洗濯だ。我が家には乾燥機が無いので部屋

    季節の花(水無月2) - 風のかたみの日記
    mkonohazuku
    mkonohazuku 2020/06/19
    メロディーも映像も、とっても素敵で心が和みました♪ありがとうございます(*^-^*)。。。梅酒たくさん作ったんですね!私も今年は少しだけ作りました。飲み切れなかったら料理に使うかも、、、
  • 季節の花(水無月1) - 風のかたみの日記

    暫くの間ブログの事は忘れてリフレッシュしようと考えた。「主語と述語の関係は正しいか、漢字は間違っていないか、『てにをは』は妥当か」等々、日常生活をする上であまり重要ではない事柄を考える手間から逃れたかったのだ。 ところがどっこい、そうは問屋が卸さない。あろうことか安眠を貪る私の夢の中に「新型はてなウイルス」が侵入し、その夢の中で私はパソコンを立ち上げ、何やら一所懸命に文章をタイプしているのである。 そして目覚めると、どうした事か、つい先ほど書いた筈の素晴らしい名文は何処かへ消え失せ、そこには煌々と明かりを点けたまま、寝落ちした自分がいるだけなのだ。 思いの外、この病は重い。もう暫く休養が必要と思われる。 ところが更新を怠っている間にも前回のブログに付された「はてなスター」は増殖を続け、今やその数何と580。このままでは立寄って下さった読者の方々に対し、申し訳が立たないのである。 という訳で

    季節の花(水無月1) - 風のかたみの日記
    mkonohazuku
    mkonohazuku 2020/06/12
    ブログ大人気ですね!凄いです😀音楽も素敵でした✨あ、今日も もも介🐍が登場しましてごめんなさい🙏可愛くてついつい💦
  • 連載を終えて - 風のかたみの日記

    遠い日の夏、私はこの「青春浪漫 告別演奏會顛末記」という物語を書いた。きっかけは当時一浪中だった元学級委員メガネユキコ女史から「フェアウェル・コンサート」のライブ・テープの追加注文の連絡を受け、理由を訊けば、同級生だった女子が入院治療中なので見舞いに持って行きたいと言う。 私は辛うじて大学生になっており、しかも夏休み中バイトもせず家でブラブラしていたので、二つ返事で承諾した。そしてテープをダビングしている時、ふと、これだけではあまり芸が無いなと考え、コンサートの裏話を面白おかしく書く事を思いついた。 高校時代の日記、機関誌ダンディー、授業中に交換した様々なメモ、未だ鮮明だった記憶を辿って、およそ一週間ででっち上げ、直筆したノートを持って、わざわざ大学の図書館に行きコピーを取った。現在のように近所にコンビニなど無い時代である。 無いと言えばパソコン、携帯電話といった今ではあって当然の物も存在

    連載を終えて - 風のかたみの日記
    mkonohazuku
    mkonohazuku 2020/06/06
    現実に近いフィクション、やはりそうですよね。素敵な思い出をお聞かせくださり、ありがとうございます♪ CDの作成、ぜひ実現させてください!ブログでお披露目いただける日を楽しみにしています(*^-^*)
  • 青春浪漫 告別演奏會顛末記 21 - 風のかたみの日記

    13.「あのさあ・・・」ダンディーはそう切り出した フェアウェル・コンサートが終わって数日間、クマはライブレコーディングした2の90分テープを何度も繰り返し聴いていた。アグリーは凡そ20名からこの録音テープの注文を受けていたが、そのままダビングするのではなく、編集して何とか1にまとめたかったのだ。 しかし明らかに不要な部分を削っても、半分の90分内に収めるには演目をカットするしかなく、出来ればそれは避けたかった。長時間録音が可能な120分のカセットテープがある事は勿論知っていたが、著しく耐久性に欠ける事は誰もが認めるところであり、散々悩んだ末、最終的には仕方なくそれを採用することに決めた。値段はテープの仕入原価のみとし、手間賃等は一切勤労奉仕だった。 そしてその頃、全く違う目的を持って、あの「2-4インケングループ」と呼ばれていた集団が、クマの知らないところで、まるでボランティアのよう

    青春浪漫 告別演奏會顛末記 21 - 風のかたみの日記
    mkonohazuku
    mkonohazuku 2020/06/04
    連載楽しませていただきました😊ありがとうございます。少しの間お休みとのこと、お早いお帰りをお待ちしています⤴︎✨
  • 青春浪漫 告別演奏會顛末記 20 - 風のかたみの日記

    12.「Don't Think Twice, It's All Right」クマは呟くように口ずさんだ とにかく終わったのだ。アグリーはコンサートを録音したテープの注文を取って回っていた。クマのところにはヒナコとムーがやって来て、「3年で同じクラスです、よろしくお願いします。」と挨拶した。彼はその事を知らなかったが、珍しく愛想笑いを浮かべて新しい同級生に「こちらこそよろしく。」と返答した。 その後、ナッパが例のカラオケテープを返しに来た。「これ表の方も聞いちゃった。いい声ね。」クマは予想通りの成り行きに『それで、ほら、他に何か言うことはないの? 例えば、私も実は前からクマさんの事が好きだったとか、春休みにデートに誘って欲しいとか・・・』と期待したが、やはり何も無かった。 それは来クマが言うべき言葉だったのだ。しかし彼はこの期に及んで尚、自分の気持ちを悟られまいと、わざと怒った振りをしただ

    青春浪漫 告別演奏會顛末記 20 - 風のかたみの日記
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    mkonohazuku 2020/06/03
    「すべてはおわってしまったのだろうか?」青春ですね😊✨音楽も素敵でした☺️
  • 青春浪漫 告別演奏會顛末記 19 - 風のかたみの日記

    11.「せっかく・・・」センヌキは恨みがましく非難した 所を三年四組に移して、マイクのセッティングやミキシングの調整が行われ、それが終わるとナッパから春休みに実施する最期のクラス合宿の説明があった。彼女は白いブラウスの襟元に細い黒のリボンを飾り、白いニットのベスト、淡いピンクのミニスカート、そして白いハイソックスと、殆どアグネス・チャンの衣装そのものだった。 教室を見渡すと客の入りはパラパラと三十名程度、尤もその内の1/3は出演者とスタッフだったが、どういう訳か女生徒に絶大な人気を誇る「まり子先生」こと米原教員が来ている事が異例と言えば異例だった。 それでもクマやアグリーが充分満足していたのは言うまでもない。昨年12月にほんの思いつきから立ち上げたコンサートが、今まさに始まろうとしているのだ。 クマがミュートしたギターでリズムを刻み、センヌキが歌い始めた。名曲「青い目のジュディ」の最後のリ

    青春浪漫 告別演奏會顛末記 19 - 風のかたみの日記
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    mkonohazuku 2020/06/02
    3時間、楽しかったのでしょうね😊開催できて、ナッパさんも歌えて、良かったですね〜❗️
  • 青春浪漫 告別演奏會顛末記 18 - 風のかたみの日記

    10.『すべてとお別れだ』クマは心の中で呟いた (2) ルバング島から29年振りに帰還した旧帝国陸軍の小野田少尉の話で日中が持ち切りだった時、全く何の話題性も無い「愛と平和の祭典、フェアウェル・コンサート」も、遂に番前日を迎えた。その日「深沢うたたね団」は、軽い打ち合わせの心算で上野毛NAPスタジオ=センヌキの家=に全員集合した。 但し、幻のリードギタリストで深沢全共闘の闘士アガタは、勝手にジミヘン仕様と名付けた弦がビローンビローンのグレコのストラトキャスターをセンヌキに貸しただけで、人はいつものように欠席。 センヌキは暫くそれをいじっていたが、突然何を思ったかヒットしているフィンガー5の「恋のダイヤル6700」をやり始めた。するとそれを聞いたアグリーも即興で合奏を始める。 「おっ、中々いいじゃん。明日これやる?」面白いと感じたクマが冗談半分に提案したところ、全員一致で当にやること

    青春浪漫 告別演奏會顛末記 18 - 風のかたみの日記
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    mkonohazuku 2020/06/01
    クラス替えは残念でしたね😢コンサートの場所借りられて良かったです😊
  • 青春浪漫 告別演奏會顛末記 17 - 風のかたみの日記

    10.『すべてとお別れだ』クマは心の中で呟いた (1) フェアウェル・コンサートを数日後に控えて、センヌキの家での I, S & N の練習は連日夜まで続けられた。しかし今まで吉田拓郎の歌が全てだと信じてきたセンヌキに、クマの高度というよりは、単にマニアックなだけの変則チューニングを使った演奏は、摩訶不思議な世界に過ぎず理解出来る筈も無い。いつまでたっても自分のパートを覚えられずにいる彼にクマは露骨に嫌な顔をしながら、何度も教え込まなければならなかった。 さて、ここで彼等が使っている変則チューニングについて少し触れたい。 基は以前にも述べたDチューニング = DADF#ADで、特にクマは自作曲にも多用したお気に入りの調弦だ。これはオーソドックス・チューニングのDとも相性が良く、PANで左右に振ってフィンガリングすると絶妙な雰囲気を醸し出す。 星の妖精/風のかたみの日記 同じD系では、DA

    青春浪漫 告別演奏會顛末記 17 - 風のかたみの日記
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    mkonohazuku 2020/05/31
    ギターって不思議~(笑)ピアノだったら押した音が鳴るけど~、って全くギターの知識がないもので。。。スミマセン メロディー素敵でした♪
  • 青春浪漫 告別演奏會顛末記 16 - 風のかたみの日記

    9.「何故もっと早く・・・」ダンディーが恨み言を言った 再びレッスンが始められたが、ナッパの生まれつきとも考えられるリズム感の無さから、これ以上の練習は時間の無駄のように思えた。『小中学校の音楽の授業を、彼女は一体どうやって乗り越えて来たのだろう』クマがそんな事を考えていると、アグネス・チャン・ファンクラブ会員に成りたてのカメが、カラオケテープを作り彼女が家に帰ってからも練習出来るようにしたらと、珍しく賢い事を言った。 早速録音に取り掛かろうとしたものの、肝心な空テープが無い。ところが運の悪い事に、クマの一作目のオリジナル作品集「1973.11」のB面が空いたまま、偶々センヌキが持っていたのだ。 「これにしよう。」イタズラ小僧が新たな企てを思い付いた時のように、センヌキは得意げな笑みを浮かべて、そのテープをクマの前に突き出した。 『えっ。』クマは一瞬、顔面蒼白になった。何故ならこのカセット

    青春浪漫 告別演奏會顛末記 16 - 風のかたみの日記
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    mkonohazuku 2020/05/30
    ナッパさん、お家でも頑張ることになったのですね(笑) ファイトです~♪
  • 青春浪漫 告別演奏會顛末記 15 - 風のかたみの日記

    8.「♩...♩...」ニッカは必死にリズムを刻んだ ナッパは正門脇にある自転車置き場の前で待っていた。『いやあ、お待たせしてゴメン。さあ行きましょうか』と言おうとしたクマは、彼女の隣にニッカが立っているのを見て、思わず言葉に詰まってしまった。 「ニッカが付き添いで来てくれるって。」ナッパは嬉しそうに言った。 アガタはクマの不運を笑いながら行ってしまい、てっきり彼女が一人で来るものと信じ込んでいたクマは、仕方なしに二人を促して歩き出した。 尤も考えてみれば、いくら同級生とは言え、男子ばかり屯している場所に女の子一人で行く事に不安を覚えるのは至極当然の事であった。しかし人生経験の浅いクマは、そこまで読み切れなかったのだ。 『何か話さねば』この機会にナッパとの距離を少しでも縮めたいと焦るクマの前には、お馴染み「インケングループ」の見えない壁が立ちはだかり、彼を拒んでいるかのように二人はケラケラ

    青春浪漫 告別演奏會顛末記 15 - 風のかたみの日記
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    mkonohazuku 2020/05/29
    ナッパさん、歌が得意ではなかったのですね。大変です~💦
  • 青春浪漫 告別演奏會顛末記 14 - 風のかたみの日記

    7.「ごちゃごちゃ言ってんじゃねーよ」アガタは迫力ある顔にものを言わせた (2) ナッパとの夢の合同練習当日、クマはアガタの家へ行き、彼が知り合いから引っ掻き集めてくれたギターアンプ類を二人で、センヌキの父親から分捕った感のある「上野毛NAPスタジオ」までバスに乗って運んだ。 途中、車内でタンバリンを3度も落として思わぬ大騒音を立て、その度に他の乗客から睨み付けられた。いつの世も凡人達は芸術家に冷たい。 漸くセンヌキの家に着くと、もう既にナッパから電話が架かった後だった。 「あれえ、学校に寄って来なかったの? ナッパさんにはもうオタクが行ってるって言っちゃったよ。」 「だってアンプが重くて、とても学校なんか寄れないよ。」 「すぐ迎えに行って。」 センヌキとクマが玄関で話していると、二階から聞き覚えのあるイヤラシイ声が聞こえた。 「俺が行こうか。」なんと何処で嗅ぎつけたのか、アグリーが風邪を

    青春浪漫 告別演奏會顛末記 14 - 風のかたみの日記
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    mkonohazuku 2020/05/28
    登場人物が頭の中でごちゃ混ぜになり始めてました😊説明あって読みやすかったです。音楽も素敵ですね⤴︎✨
  • 青春浪漫 告別演奏會顛末記 13 - 風のかたみの日記

    7.「ごちゃごちゃ言ってんじゃねーよ」アガタは迫力ある顔にものを言わせた (1) クマ達はその日、機関誌「DANDY・最終号」編集の為、試験休み中にも拘らず登校した。一番最初に教室に着いたクマは、女子が数名いるのを見て一瞬驚いたものの、すぐに『春休みのクラス合宿の打ち合わせだな』と納得し、何か世間話でもしようかと迷っているうちに、いつの間にか彼女達に背を向けて座っている自分に、相変わらずの不甲斐なさを感じた。否、それ程までに「2-4インケングループ」は、彼の侵入を頑なに拒んでいるかの如く、冷たい雰囲気を辺りに漂わせていたのだ。 ところが、彼がおもむろにボールペン原紙を取り出そうとした時、突然ナッパを始めニッカ、ホナミといった連中が詰め寄って来た。クマは差し迫った危機感に生唾を飲み込んだ。『何だ、何だ、俺は別に何も悪い事はしていないもんね・・・』 「あのう、歌の伴奏はどうなっているんですか?

    青春浪漫 告別演奏會顛末記 13 - 風のかたみの日記
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    mkonohazuku 2020/05/27
    青春ストーリーな感じになってきましたね😊❗️
  • 青春浪漫 告別演奏會顛末記 12 - 風のかたみの日記

    6.「月の法善寺横丁?」クマは首を傾げた 四月から3年生へ進級にあたり、学校側は卒業後の進路に合わせたクラス編成を行う為、「進学」「就職」、そして進学組は「国公立」「私大」の四年制、短大、また夫々理系、文系別の志望調査を行った。 出来れば一日も早く数学と縁を切りたいと切望していたクマとアグリーは、迷わず、とはいえ学費の問題もあるので、無論保護者と相談の上、私大文系を選択した。入試は三教科となるが、英語に自信を持っていたクマには、ある程度勝算があった。因みに当時の私大文系の費用の相場は、受験料1万円、学費年間25~30万円程度、その他入学金として数十万円だった。 センヌキは突然「東大に入りたい。」と宣言、国立文系を選んだ。その理由はといえば、「とにかく東大に入りさえすれば、将来一流企業の何処かには就職出来るはずだから、学生時代一番遊べるのは何と言っても、やっぱり東大だ。」という彼らしく世の中

    青春浪漫 告別演奏會顛末記 12 - 風のかたみの日記
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    mkonohazuku 2020/05/26
    素敵な音色に癒されました😊コンサートの企画、順調ですね!
  • 青春浪漫 告別演奏會顛末記 11 - 風のかたみの日記

    5.「青山純がいるのに」誰もがそう思った 実質二ヵ月位しかない三学期は瞬く間に過ぎた。その間クマは、オリジナル全8曲からなる一人多重録音のテープ第二弾を、極一部の学友諸君に対し緊急発表し、アグリーも新曲を二つ作った。 アグリーは20世紀最大のメロディーメーカーを目指すと豪語するだけあって、結構キャッチーなメロディーラインを得意としており、それはクマも認めざるを得ないところで、二人の関係は辛うじて「音楽」を通じて繋がっていた、と言っても過言ではないだろう。 一方、アグリーはクマのアレンジセンスや演奏技術に一目置いていた。かって高校1年当初、クマが学校に愛用のギター(S.ヤイリ YD-304)を持って行き、休み時間ケースから取り出すと、すかさず5~6名の男子が集まった。その中でクマがおもむろにP.サイモンの「休戦記念日」というDチューニング(DADF#AD)を使った曲を弾き始めると、一人「サイ

    青春浪漫 告別演奏會顛末記 11 - 風のかたみの日記
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    mkonohazuku 2020/05/25
    青山純さん、高校生っぽくなさすぎて。。。😳
  • 青春浪漫 告別演奏會顛末記 10 - 風のかたみの日記

    4.「許せない!」クマはジェラシーの炎に身を焦がした (2) 投稿された「悲しい夢」に対する『夢判断』を、アグリーは次のように「DANDY」に書いていた。 天国の花園より夢見る少女へ・・・ 若い日々の一つの愛は、 あなたを今まで行ったことの無い所へ連れていってくれる 愛を与える為愛に生き、愛に生きる為、 あなたは愛の化身となる。 夢は眠りの為にあり、愛は涙を流すことの為に・・・。 そして愛とは愛されたいと願うこと。 恐れと涙の伴わない愛は真の愛ではない。 with Love   DAY DREAMER 『何なの、これは』刷り上がった紙面を見てクマは激しく怒った。『何が with Love だ。 何処が判断だ。これは公私混同だ。だいたいやり方が汚いじゃないか』 その上アグリーが、その投稿を自分の家に持って帰ってしまった事も気に入らなかった。クマは決して変態趣味ではないが、それがもしナッパの物

    青春浪漫 告別演奏會顛末記 10 - 風のかたみの日記
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    mkonohazuku 2020/05/24
    ナッパさん、人気者ですね😊どんな女の子なんだろ。続き楽しみにしています✨
  • 青春浪漫 告別演奏會顛末記 9 - 風のかたみの日記

    4.「許せない!」クマはジェラシーの炎に身を焦がした (1) フェアウェル・コンサートへの出演依頼に対するナッパの回答は、直接伝えられる事はなく、アガタが何処からかクスねてきた郵便受を、教室の壁に取り付け「DANDY」 投書箱と書いた中に入っていた。 最初にそれを取り出したのは、その時点では未だ正式な編集部員ではなかったアグリーだったが、その時彼は返事が入った封筒とは別に、折りたたんだ便箋を見つけた。そしてそれは前週から 「DANDY」が始めた『夢判断』に寄せられた「夢」であった。 『夢判断』とは言うまでもなくG.フロイトの著書だが、「DANDY」では自分が見た「夢」をクラスメイトから募集し、独断と偏見で勝手な分析を加え紙面に発表する、という触れ込みの企画であった、 しかし尤もその頃、編集部でフロイトを読破した者などおらず、辛うじてクマが、Eフロムの『夢の精神分析ー忘れられた言語ー』に目を

    青春浪漫 告別演奏會顛末記 9 - 風のかたみの日記
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    mkonohazuku 2020/05/23
    少女趣味な便箋ってどんなのかなぁ?と思いながら読みました。画像が貼ってあったので謎が解けたような気持ちです(笑)君に歌う子守唄、綺麗なメロディーですね♪
  • 青春浪漫 告別演奏會顛末記 8 - 風のかたみの日記

    3. 「私は怒っています」ナッパは電話の向こうで泣いた (3) 話が少し遠回りした。機関誌 「DANDY」 の編集が毎週木曜日の放課後に行われている事は既に述べた。そんなある日、現国のテストの答案が返って来た。教員チカン清水は教壇から1人ずつ名前を呼んで返却するのだが、ナッパの時、何を思ったか如何にも嬉しそうに「今回クラスで1番。」と、皆に聞こえるよう大きな声で言い放ったのだった。 一瞬教室にはある種の違和感が漂い、皆が沈黙した。別に妬みや羨望のせいではない。清水教員がそんな事を言うのは今までなかったからだ。ナッパは恥ずかしそうに受け取って席に戻り、皆も我に返ったように拍手した。 早速、その日の 「DANDY」編集では=紙面にまだ余白があったのが一番の理由だが=、センヌキを中心にアガタ、クマの三人で、「S教員との対話」と題し、チカン清水とナッパのスキャンダラスな関係、その他教員の糾弾や揶揄

    青春浪漫 告別演奏會顛末記 8 - 風のかたみの日記
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    mkonohazuku 2020/05/22
    サブタイトルから、ナッパさんいつ泣くのかと…(笑) 泣いた〜😭 ご機嫌直した様で良かったです。次回も楽しみにしています〜😊
  • 青春浪漫 告別演奏會顛末記 7 - 風のかたみの日記

    3. 「 私は怒っています」ナッパは電話の向こうで泣いた (2) 『五行 ①中国古来の哲理にいう、天地の間に循環流行して停息しない木・火・土・金・水の五つの元気。万物組成の元素とする。』(広辞苑第六版より抜粋) 現国の教員、チカン清水は、中間、期末といった定期試験の他、時折予告、又は抜き打ちで行うテストの他、あまり教科書にはとらわれず、生徒達に題目を提示しては、さかんに文章を書かせた。 それは「現代国語の授業の最終目標は、とにかく文章を書けるようになる事」という彼独自の持論に依るものであり、制限時間内に書き上げるトレーニングとしては授業中、またテーマを深く掘り下げる場合は宿題という形をとっていた。 物を書く事にあまり抵抗のないクマ達にとってはウエルカムであったが、しかし問題はその作文の評価の仕方だった。 試験やテストならば100点満点方式で採点される為、結果は判り易くクレームも付けづらい。

    青春浪漫 告別演奏會顛末記 7 - 風のかたみの日記
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    mkonohazuku 2020/05/21
    チカン清水😅私も中高生の頃はそのような発言をしていたと思うけれど、今考えると学校の先生って寛容で凄いなぁ、とか思ってしまい、感謝なのです😊名文!とその音楽も素敵でした〜😄✨
  • 青春浪漫 告別演奏會顛末記 6 - 風のかたみの日記

    3.「私は怒っています」ナッパは電話の向こうで泣いた(1) メガネユキコは同い年ながら、分別のある言動や日頃の立ち振る舞い等から何処かしら年上のように見え、クマ達もごく普通に会話が出来る数少ない女子の同級生で、2年4組の学級委員でもあった。 彼女はまた所謂姐御肌らしく、時折女の子数人と申し合わせては、駒沢にある馴染みの「あんみつ屋」へ雑談をしに行く事から、非公式なメモ等では自ら「安 美津子」というペンネームを使用していた。 そしてセンヌキは何故か誰にも相談する事なく秘密裏に、この「お姐様」にフェアウェル・コンサート出演を依頼して、あっさり断られていた。しかし悪事は直ぐに露見するもので、この事実が瞬く間に判明したのは、メガネユキコ人がクマに電話をして来たからだった。 彼女はそこそこ成績も良くズケズケ物も言ったが、傲慢なところは殆ど無く誰とでも気さくに話す。その日は開口一番「ねえクマさん。セ

    青春浪漫 告別演奏會顛末記 6 - 風のかたみの日記
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    mkonohazuku 2020/05/20
    メガネユキコさん、聡明な女の子かな?と読み進めていたのだけど、最後のイラストで笑いました🤣続き楽しみにしています!