つい先日、事務所に来る途中のマクドナルドの店先で、「プレミアムローストコーヒー無料」のポスターを見かけた。 コーヒー一杯無料のキャンペーンは昨年から何度か行われており、私も話には聞いたことがあった。「まだやっているな、どんな効果があるのだろう」と思いながら店内をのぞくと、意外にも紙コップを手にしたビジネスマンの姿が目立った。 2009年12月期の日本マクドナルドホールディングスの連結決算は、営業利益が前期比24.0%増、純利益も同3.4%増となり、2年連続で最高益を更新した。そんな絶好調の業績を支えているのが、先のコーヒー無料サービスや、「100円マック」なのである。 「景気が悪いから外食を控えよう」という人が増え、外食産業全体は厳しい状況だ。しかし懐がさびしいからこそ、「無料なら飲みたい」「100円なら食べたい」という人が現れる。 もちろん無料コーヒーや低価格商品だけでは、経営は厳しい。