AP通信は29日、米国がアフガニスタンの反政府武装勢力タリバンと直接協議を進めていたことに強い不快感を抱いたアフガンのカルザイ政権が、秘密協議の内容を外部に漏らし破綻させたと報じた。 米国とタリバンの交渉については、米紙ワシントン・ポストが5月、アフガン高官の話として協議が加速していると報道。6月には、カルザイ大統領も演説で「米国など外国軍も(タリバンとの)話し合いを進めている」と述べていた。 APによると、秘密協議の内容が公になったことで、最高指導者オマル師に近いタリバン側の連絡役が和平に反対する勢力などの復讐を恐れてドイツに逃亡、米国との連絡が途絶えたという。 APは協議が破綻したことで、米国はオマル師と和平を結ぶ最大の機会を失ったと伝えた。(共同)