[ヘルシンキ 26日 ロイター] 世界の大手携帯電話メーカーであるフィンランドのノキア<NOK1V.HE>は、グーグル<GOOG.O>の「アンドロイド」に対抗して開発していたソフトウエアの開発を断念した。3人の関係筋が26日明らかにした。 ノキアは業績悪化を受け、6月には電話部門の従業員5人に1人に相当する1万人の人員削減を発表するなどコスト削減を進めており、今回の開発断念もコスト削減策の一環という。 ノキアはフューチャーフォンに搭載していた「Series40」に代え、リナックスベースの低価格端末向けソフトウエア(コードネーム「Meltemi」)を開発していた。 しかし、「Meltemi」の開発を断念することで、ノキアは製品価格が100―200ドルの低価格端末市場における強力な地位を失う恐れがある。 調査会社IDCによると、ノキアはこの分野で20%を超す市場シェアを握っていた。