『失楽園』など情熱的な男女の恋を描き続ける作家、渡辺淳一氏(79)が3日、性的不能になったことを告白した。かつて『告白的恋愛論』で女性たちとの実体験を赤裸々につづるなど、恋愛をエネルギーに執筆してきた同氏だけに、波紋が広がりそうだ。 渡辺氏は同日、テレビ朝日系「ワイド!スクランブル」のインタビューで、性的不能に陥ったことを告白。3年前から前立腺がんによる抗がん剤治療を受けているが、不能になったのはそれ以前という。当初は心理的なショックが大きく、「何とか大丈夫なはずだとあきらめ切れなかった、しばらくは…」。しかし「何度か試みてダメだとなったとき、そういう時が来たんだ」と、現状を受け入れた。同じ境遇の同世代に対しては、「性行為以外の愛の表現を。軽くなでてあげるとか、それでいいじゃないですか」と呼びかけた。 最新刊の小説『愛ふたたび』では、自身の実体験をもとに性的不能になった整形外科医の葛藤を描