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ブックマーク / www.nttpub.co.jp (2)

  • 大学 ・ インテリ ・ 教養 NTT出版Webマガジン -Web nttpub-

    前回、現代の教養難民問題である近年の高学歴ワーキングプア問題についてふれた。わたしの大学院生時代には教養難民はそれほど目立ってはいなかったが、いまからみれば、近代日における高学歴者問題の小春日和の時期だったからである。歴史的にみると、高学歴ワーキングプア問題は、いまにはじまったことではない。すでに何回も経験しているのである。そのはじまりが、明治40年代の高等遊民問題である。 漱石と高等遊民 高等遊民という言葉は、夏目漱石によるものとおもう人がいる。おそらく芥川龍之介の『侏儒の言葉』に「露悪家」「月並み」などとならべて、「高等遊民」も「夏目先生から始まってゐる」とあることによっているだろう。 たしかに高等遊民という言葉に独自の意味を充填したのは夏目漱石である。漱石の造形した高等遊民像は『それから』の長井代助に体現されるような人間像である。「パンに関係した経験は、切実かも知れないが、要するに

    mkusunok
    mkusunok 2013/06/08
    勉強しても仕事がないって状況は昔からあったが
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    知識階級就職難 『中央公論』昭和4年(1929)3月号に、「就職難と知識階級の高速度的没落」という刺激的な題名の論文があらわれた。評論家大宅壮一(1900 〜 70)が執筆者である。 論文は、昭和3年の調査結果からはじまっている。所深川近辺で働いている自由労務者約4,000人を東京市社会局が調査したところ、そのなかに中等学校中退以上の学歴の者が516人、つまり13%もいた事実から論文ははじまっている。自由労務者は従来であれば、ほとんどが「無学者の群」だったのが、自由労務者に「これだけの知識階級が最近流れ込んで来た」ことはきわめて重要な事実であるとして、知識階級就職難と知識階級の没落が論じられている。 前回にふれたように高学歴ワーキングプア問題は、明治のおわりから高等遊民問題として論じられたが、昭和になると、知識階級就職難や知識階級没落論として論じられるようになった。知識階級とい

    mkusunok
    mkusunok 2010/12/05
    内務省の中央職業紹介事務局統計では昭和4年の就職率50.2%、底の6年で36%と今よりも悪い数字だがサンプルバイアスがある。いずれにせよ1割なんて極端な統計は見つからず
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