【2月8日 AFP】肥満になるか否かは、生まれたときから脳の状態によって決まっている可能性があるとの研究が5日、発表された。 研究によると、肥満のラットは脳の神経経路に異常があり、食欲抑制作用をもたらすホルモン「レプチン」に対して正常な反応ができないという。一部の人がほかの人より太りやすい傾向にあるという説を裏付けることになりそうだ。 脂肪組織によって作られるレプチンは、脂肪代謝で中心的な役目をつかさどり、体のエネルギー状態に関する信号を脳に送る役割を果たす。体重制御における役割はまだ不明だが、レプチンの量によって脳が食糧摂取必要量を判断することは明らかになっている。 これまでの研究では、肥満傾向にあるラットの脳はレプチンが送る信号に対して鈍感だということが分かっている。さらに、肥満傾向にあるラットの神経発達の相違は早ければ1週間目から見られることから、米南カリフォルニア大学