種田山頭火(1882~1940)は防府市(旧佐波郡)の出身で、云わば同郷・山口県の大先輩に当たるが、酒に溺れ、雲水姿で放浪、自由律(5・7・5にとらわれない)の漂泊俳人として近年不思議によく名前を聞くようになってきた。 近親者の自殺や破産などのせいもあったと思われるが、現在の物の見方からすると破天荒な生き方に違いない。 山頭火の俳句をみるとまさに非定型、自由そのもので賛否あると思われるが、以前山頭火の事を書いた記事を読んで私が手帳に書き留めておいた句を挙げると、 ・分け入っても分け入っても青い山 ・どうしようもない私が歩いている ・うしろすがたのしぐれてゆくか それぞれになんとも云えない心にあとを引く感じが残る。 先日この日記に書いた重村房雄さんが書かれた「ふるさと談議」には続編があり「続ふるさと山陽」と名付けておられる。 この中に「山頭火厚狭へ泊まる」という随想が載っておりとても興味を覚
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