ブックマーク / kfujiiasa.hatenablog.com (12)

  • 山頭火とふるさと厚狭 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    種田山頭火(1882~1940)は防府市(旧佐波郡)の出身で、云わば同郷・山口県の大先輩に当たるが、酒に溺れ、雲水姿で放浪、自由律(5・7・5にとらわれない)の漂泊俳人として近年不思議によく名前を聞くようになってきた。 近親者の自殺や破産などのせいもあったと思われるが、現在の物の見方からすると破天荒な生き方に違いない。 山頭火の俳句をみるとまさに非定型、自由そのもので賛否あると思われるが、以前山頭火の事を書いた記事を読んで私が手帳に書き留めておいた句を挙げると、 ・分け入っても分け入っても青い山 ・どうしようもない私が歩いている ・うしろすがたのしぐれてゆくか それぞれになんとも云えない心にあとを引く感じが残る。 先日この日記に書いた重村房雄さんが書かれた「ふるさと談議」には続編があり「続ふるさと山陽」と名付けておられる。 この中に「山頭火厚狭へ泊まる」という随想が載っておりとても興味を覚

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    mmayuminn 2021/04/17
  • 天下分け目・関ヶ原合戦の毛利家④ - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    1月26日の続き 前回まで、合戦前段における毛利家内部の対立や西国での毛利家領土拡大を狙った動きを書いてきたが、 今回は当主毛利輝元が西軍の旗頭として大阪城に入った慶長5年(1600)7月19日から関ヶ原で東西両軍が激突した同年9月15日迄の約2ヶ月間の中央に於ける毛利の動きを、1月23日の2回目の記事に記した参考史料をもとに、私の頭の中を整理する意味もあり、時系列で要約してみる。 1、7月15日広島を出陣した毛利輝元は19日に大阪城に入ったが、直前の17日には既に毛利秀元が、上杉討伐に出掛ける前に家康が居住していた大阪城西の丸を占領していた事や、広島から大阪までの行軍スピードからみて、輝元は従来云われているような安国寺恵瓊(あんこくじえけい)に惑わされて西軍に荷担したのではなく当初から西軍の石田三成などと気脈を通じていたと考えられる。 2、7月23日毛利秀元など、毛利軍は東からの敵を想定

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    mmayuminn 2021/01/29
  • 天下分け目・関ヶ原合戦の毛利家② - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    1月21日の続き 以下の内容は、朝日カルチャーセンターでの笠谷講師の講義、下関市立長府歴史博物館からの史料、光成準治著「関ヶ原前夜・西軍大名たちの戦い」やその他の史料を参考に自分なりに整理したものです。 慶長3年(1598)8月豊臣秀吉が死去、これを期に豊臣政権内で次期天下人を目指す徳川家康に連なる側と、これを阻もうとする豊臣政権奉行職等石田三成を軸にする反徳川勢力の対立が激化する。 慶長5年(1600)6月16日豊臣政権内大老筆頭の家康が会津・上杉家討伐に諸大名を引き連れ出陣した隙に石田三成、大谷吉継を中心とする勢力(西軍)が挙兵、これを徳川氏や反石田三成勢力(東軍)が東国から引き返して対決する構図になった。 当時の毛利家は中国地方の大半を領有する大大名で豊臣政権内大老の一人で西国を任される立場にあった。 この毛利家に西軍側が強力に働きかけ、同年7月19日当主輝元はこれに応じ西軍の旗頭と

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    mmayuminn 2021/01/23
  • 住宅設備のトラブルに思うこと - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    正月を挟んで、最近立て続けに住まいに関連した物品、設備の故障に見舞われた。 普段、小さなトラブルは自分で対応するのだが、結果的に今回は何れもプロの力を借りることになってしまった。 ①最初は台所の蛇口、コックがガタツキ、出水、止水がままならなくなり、先入観でこれは蛇口交換が必要と判断、どうしようか迷っていたところ、普段我が家の駐車場を利用して貰っているガス代理店の方が通りかかり、相談したところ暫くして担当者と共に来宅、直ぐにコックのネジの緩みと判明し修理完了。先入観による素人判断を反省した。 ②次が、風呂場の天井蛍光灯の球切れ、これは原因がハッキリしているので踏み台を用意してカバーを外しにかかったが、緩まない。風呂場なのでどうも防水のシールが咬み込んでいるなと検討をつけて渾身の力を入れたものの緩まずむしろ、器具の土台が動きそうになるし、踏み台からずり落ちそうになった。 諦めて思案の上、以前駐

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    mmayuminn 2021/01/19
  • ようやく本が出来た。 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    このブログに書いてきたものの内、「ふるさと厚狭」の事や、「歴史関係」を中心に気になったものを抜粋して編集した、自費出版が、年内ギリギリにようやく出来上がった。 結構絞り込んだつもりだが、写真等も入れたため400ページを超えてしまった。 表紙カバーの写真は今年10月に山口県厚狭に帰省してこの為に撮り下ろしたもので、子供の頃の想い出と同じく、厚狭の街を見下ろす物見山から、厚狭の象徴・松嶽山方向を見渡した。 の完成で、リタイア後に設定した目標の内の一つがクリアー出来てホットしている。部数が限られているが、デジタル環境に無縁の知り合いにも、自分の文章を読んで貰えることが可能になり、とても有り難い。 特に「ふるさと厚狭」に関することは、長い間に集めておいた史料が役立ったような気がして満足感がある。 といえば今まで読むことだけしか知らなかったが、今回の作業を通じて、の製作過程の一端を垣間見る事

    ようやく本が出来た。 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録
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    mmayuminn 2020/12/31
    自作の本‼‼✨自費出版‼‼✨凄いです✨自らモノを創り出せる、それって本当に凄い事だと思います!憧れでもあり、いずれは私もしたいなぁと夢が膨らみます(*^^*)
  • 中断中のひとりごと・半藤一利「歴史と人生」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    半藤一利さん「歴史人生」幻冬舎新書、を読み終えた。 半藤さんは「文藝春秋」編集長等を経て近現代史分野や夏目漱石などに関する著作が多く、特に昭和の日軍部に対するリアリズムの立場からの痛烈な批判は傾聴に値すると思っている。 最近でも、全61巻が完結した「昭和天皇実録」1万2000ページを保坂正康、御厨貴、磯田道史さんと共に徹底検証した「昭和天皇実録の謎を解く」や、秦郁彦、原剛、松健一、戸高一成さんら各方面の軍事史スペシャリストと共に史実を見直した「徹底検証 日清・日露戦争」は、半藤さんが座長役として討議まとめられた、私にとってとても興味深く面白い読み物だった。 この「歴史人生」は、半藤さんの80冊以上の著作のなかから「人生捨てたもんじゃないと思わせるこぼれ話等を集めた」とあとがきに書かれている通りのエッセイ集であり190程ある話の内、私が特に気に入った2篇を書き出した。 ①あのころ荷風

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    mmayuminn 2020/12/21
  • 中断中のひとりごと⑳蒲生(がもう)郡でのゴルフと蒲生氏 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    昨日は近所のゴルフ好き同年代4人で滋賀県蒲生(がもう)郡竜王町にあるゴルフ場へ、およそ約100Kmの距離をいとわず 出掛けてきた。 旧国名でいくと、河内、摂津、山城、近江と4ヶ国をまたにかけた遠征行である。 暑くもなく寒くもない天気に恵まれ、ゴルフ場も秋の湖東の景色が素晴らしかったが、スコアーは47、46で目標に4打未達、パター、ショット共に色々なミスを繰り返したが、終盤近くになってミスの原因らしきものの手掛かりがつかめたような感触があり、少し救いになった。 明日素振りで確認しようと考えながら帰ってきた。 蒲生郡は琵琶湖の東南部に当たり織田信長が築いた安土城跡にも程近い、色々な歴史を感じさせる地域だが、特に蒲生の地名から、この地に生まれた戦国武将・蒲生氏郷(がもううじさと)を思い浮かべることが出来る。 蒲生氏郷は南近江地域を支配した戦国大名・佐々木氏の重臣領主の子として、蒲生・日野に生まれ

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    mmayuminn 2020/11/26
  • 中断中のひとりごと⑮アルメニア🇦🇲 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    最近立て続けに、トルコ、イランなどに挟まれた西アジアの国、旧ソビエト連邦の構成国「アルメニア」の名前を耳にしている。 アルメニアの名前はこれが初めてでなく、古代ローマを題材にした映画、例えばソフィア・ローレン、スチーブン・ボイド、アレック・ギネスが出演していた大作「ローマ帝国の滅亡」では、ローマ皇帝の呼び掛けに集まった周辺部族の一つとして古代の戦車上から名乗りを挙げるシーンが記憶にある。 直近の海外ニュースで頻繁に出てくるのが、アルメニアとアゼルバイジャンが、帰属をめぐって民族紛争(戦争)状態にある、ナゴルノ・カラバフ自治州の深刻な状況であり、周辺諸国の思惑と相俟って泥沼状態に陥っているようだ。 また、今読んでいるのが「ペルシャ帝国」青木健著 講談社現代新書だが、このは現在のイランにあたる古代ペルシャの二大帝国、ハカーマニッシュ朝と、サーサーン朝の興亡を書いたもので、この中で周辺民族とし

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    mmayuminn 2020/11/08
    モコモコ、ぼんぼりんなお花✿カワイイ( *´艸`)
  • 中断中のひとりごと⑫嬉しい間違い - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    今日は朝から雨模様のなか、下宿中の孫にどうしても付き添いが必要な用事があり、一緒に出掛け、今待ち時間にこれを書いている。 出会いと同時に、先方から「お父さん~~~」と話し掛けられ、エッと思いつつあわてて自己紹介したのだが、そのあとで更に「お若いですね」と言われ、ジワジワと嬉しくなってきた。 高齢者の仲間入りすると若い方に間違われる事がこんなに嬉しいものだとは思わなかった。 毎日のルーチンになっている体操とウオーキング、頑張っているゴルフなどが功を奏しているのか分からないが、俄然明日も頑張ろうという気になってきた。 我ながら単細胞だと良く分かる。 今日は当の意味での「ひとりごと」です。

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    mmayuminn 2020/11/02
    嬉しいですね〜(≧▽≦)日頃のコツコツの賜物ですね✨それに精神的にもお若いのでしょうね~✨
  • 中断中のひとりごと⑪近況二題 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    ぎっくり腰からようやく完全復活し、の準備も何とか校正段階に入っている折の近況を二題。 1、嬉しいLINEでの再会 先日、タイで勤務していた際の元同僚から久し振りに連絡があり、大阪天王寺で会した。 会社を定年で退職し別の外資系で働き始めるとのことで、時の経過を実感する嬉しい時間だった。 その場で旧知の同僚の消息を確認したところ、後にLINEで連絡があり、それに合わせてタイの工場で同時期に働いていたタイ人女性も参加があり、奇しくも4人のLINE上でのミーティングが成立した。 この女性からまだ私が40代で、若くはつらつと働いていた頃の、タイでの写真が何枚も送られてきて感激した。 タイでは苦しかった事も多かったが今では全て懐かしい想い出に変わってきている。 今はコロナで渡航は制限されているが、もう一度訪問して働いていた工場の近況等を見てみたい気がする。 2、復帰後初ゴルフ ぎっくり腰後、予定し

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    mmayuminn 2020/10/30
  • 石丸謙二郎の「山カフェ」 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    今日は来ホームコースで70歳以上が集まる泉寿会だが、昨日の天気予報が雨を告げていたのでキャンセル済み、然し朝起きてみると曇りで少しの悔しさを交えてこれを書いている。 半年前の土曜の朝、たまたま車に乗っていてラジオから流れて来たのがNHKラジオ・石丸謙二郎の「山カフェ」という番組で、俳優の石丸謙二郎さんがカフェのマスター、アナウンサーの山志保さんがアシスタントという形で番組が進行する。 石丸謙二郎さんは「正露丸」の永年に渡るコマーシャルで馴染みの顔だが個性派俳優で、どちらかと言えば悪役イメージで固まっていたが、山登りが趣味であちこち出掛けているとは、この番組で初めて知った。 私はラジオと言えば車載のラジオしか持ち合わせがないので、土曜日にサンマルクカフェに出掛けるか、ゴルフに行くかしてこの番組に出会うしか無いのだが、最近は当日に聞けなかった場合、スマホにNHKのアプリ「らじる☆らじる」を

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    mmayuminn 2020/07/23
    立派なきゅうりとナスですね🥒🍆✨
  • 戦国大名と読書 - 厚狭吉亭日乗・神戸残日録

    「戦国大名と読書」小和田哲男著 柏書房刊を読み終えた。 著者は中世史研究が専門でNHK大河ドラマの考証も担当、マスコミへの登場も多い。 著者は「はじめに」で、戦国武将がどのような勉強をしていたのか、いかなるを読み、その後の行動をどのように規定したのかを追いかけてみたいというのが書の趣旨と書いている。 色々と盛り沢山の内容の中で興味を覚えた2つの内容を書いておきたい。 ①伊達政宗の漢詩 漢詩を詠んだ武将とその詩が色々挙げられているが、これは大阪の陣も終わり、平和な世を迎え生涯を振り返った伊達政宗の代表作で題が「酔余口号」酔った余りの口ずさみだろうか? 馬上少年過ぎ 世平かにして白髪多し 残躯天の赦す所 楽しまずして是れ如何 今の年齢になるとこの感傷にとても共感を覚えるのだが。 処で司馬遼太郎さんにはこの詩から題名を取り、伊達政宗を描いた小説「馬上少年過ぐ」があり、この小説もまたこの漢詩か

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    mmayuminn 2020/07/07
    昔の人も読んでいた本。電子本やネットの時代でも私は紙の本が一番好きです☆
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