ラグジュアリーブランドのコアといえる職人たちの技術は、工房のなかで秘伝的に伝えられてきた。しかし近年、ボッテガ・ヴェネタやヴァンクリーフ&アーペルといったブランドがクラフトマンシップの真髄を教える学校を開き、その技術を広くシェアしていこうとしている。この背景にある新たなブランド戦略とは何か? 前回はクラフトマンシップ(職人技)というブランドのコアをものづくりの原点に置くことで、ライフスタイル全般をデザインしていくボッテガ・ヴェネタの活動を紹介しました。 それは旧来型のラグジュアリーブランドが持っていた社会的なステータスの証明よりも、身につけたときの心地よさといったパーソナルな価値を重視する現代の消費意識にフィットしています。それに合わせて、ラグジュアリーブランドの活動も価値を一方的に与えるものではなく、消費者のライフスタイルに寄り添ったものに変化しているのです。 多面的な商品展開においてク
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