クイーンは日本人にとって特別なバンド、日本はクイーンにとって特別な国。そういう思いを抱いているファンは多い。そう、それも40歳代以上のファンだ。デビューの時にクイーンを最初にロックスターとして認めた日本人は、それを誇りに思っている。その日本での人気をキッカケに、クイーンは世界でトップのバンドとして上り詰め、素晴らしい作品を次々に生み出し、今日までずっとファンを楽しませ続けている。 フレディの死がファンにもたらした悲しみと絶望は、2005年のいまになってもまだ癒えることがなく、今回の来日コンサートも、元バッド・カンパニーのポール・ロジャースがヴォーカルを務めるということに違和感を抱いていた人も多かった。10/26にさいたまスーパーアリーナでコンサートを観たファンは、フレディがいなくてもクイーンの音楽は楽しむことができると感じると同時に、より一層、フレディのいない悲しさを感じたことだと思う。