Apr 27, 2007 ★ 原田 敬一 『日清・日露戦争』 岩波新書 (新刊) (2) テーマ:歴史分野の書籍のレビュー(111) カテゴリ:歴史 ▼ 岩波新書の近現代史シリーズ。 いよいよ佳境。 本日、ご紹介するのは、日清・日露戦争と日本社会の変動をえがいた通史。 これがなかなか面白かった。 ▼ 簡単におさらいしておこう。 ▼ 本書は、帝国議会から始まる。 政党の意義を認めないわけではない藩閥勢力は、「吏党VS民党」の初期議会に手を焼いた。 しかし藩閥勢力は、民党の基盤を政府財政を動員(=鉄道建設・民力育成)することで切り崩す、「積極主義」で突破していく。 とはいえ、憲法の規定にないものを、政府が一方的解釈をすることはなく、そのつど合議していったという。 「制度上の権力」(内閣)と「事実上の権力」(元勲)の分裂は、政党政治への待望をひきおこし、やがて伊藤博文の立憲政友会へと
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