「IoTの父」が考える「最大の課題」とは?:坂村健氏に聞くIoTの過去・現在・未来(1/2 ページ) 「IoT」(Internet of Things)の基本的なコンセプトを30年以上前に公開していたのが、東洋大学INIAD情報連携学部学部長の坂村健氏。最初はHFDS(超機能分散システム)、次に「どこでもコンピュータ」、「ユビキタスコンピューティング」、そして現在の「IoT」と呼び方は変わっても、コンピュータが組み込まれたモノが通信によってつながるオープンな社会を目指すというところは共通している。その実現のために坂村氏が提唱したのがTRON(トロン)プロジェクトだ。 IoTを語る上で欠かせない組み込みOS「TRON」。1984年から開始した歴史あるTRONプロジェクトのリーダーである坂村健氏は、TRONを通してIoTが歩む道を見守り続ける第一人者でもある。本稿では、そんな坂村氏が考えるIo