塩野義製薬が開発中の新型コロナウイルスの軽症者向け飲み薬について、政府は最終段階の治験完了前の実用化を可能とする「条件付き早期承認制度」の適用の検討に入った。現在、最終段階の治験が約2000人の患者参加を目標に進められているが、政府は数百人規模の中間解析で顕著な有効性が確認されることなどを条件に適用することを想定。治療薬は買い上げる方向で調整しており、条件が整えば今春中にも実用化される可能性がある。 感染早期の服用で重症化を防ぐ飲み薬は新型コロナ対策の切り札とされ、国内では実用化済みの米メルクの「モルヌピラビル」に加え、米ファイザー製も近く承認される見通しだ。ただ、海外製で供給に制約があり、投与対象者も限られることから、国産治療薬の早期実用化を求める声が出ている。
新型コロナウイルスに感染した妊婦は、酸素投与が必要な中等症以上になった割合がおよそ10%と、同世代の女性より症状が重くなる傾向があることが国立成育医療研究センターなどが去年4月までのデータを分析した結果、分かりました。感染力の強いオミクロン株が拡大する今、妊婦本人や周りの人を含めて、ワクチン接種や感染対策を行ってほしいとしています。 国立成育医療研究センターなどの研究グループは、去年4月までに新型コロナに感染して全国各地の医療機関に入院した妊婦の症状などを分析しました。 それによりますと、妊婦187人のうち、人工呼吸器などが必要な重症の患者は1人、酸素投与が必要な中等症の患者は17人で、9.6%が中等症以上でした。 妊娠していない同世代の女性で中等症以上は4.9%で、妊婦で症状が重くなる傾向が明らかになったとしています。 中等症以上になった妊婦について詳しく調べると、妊娠初期が6.9%、中
「第5波に比べるとおよそ5倍」。感染者の急増で今、妊婦専用病床もひっ迫しています。またコロナに感染し、自宅療養している妊婦も増えています。 感染拡大で難しい局面を迎える中、千葉県の病院ではある専用病床へ入院する人が増えてきています。 千葉大学病院 周産期母性科 生水真紀夫 科長: かなり増えているという風に実感しています。(第5波の時に比べ)5倍くらいは増えているような気がします。 コロナに感染した妊婦専用の病床を持つ千葉大学病院。母体胎児集中治療室が4床ありますが、新生児のベッドも含まれるため、実際に入院できる母親は2人まで。感染者の急増で病床は足りていないといいます。 助産師: これはミルクです。母乳は感染対策であげていないですね。 コロナにかかった母親の出産では、赤ちゃんに感染させないための対策を行っています。 助産師が撮影していたのは、生まれたばかりの赤ちゃんの写真です。そしてこの
塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬として開発中の経口抗ウイルス薬(開発番号:S-217622、以下、「本治療薬」)について、第2/3相臨床試験のうちPhase 2a partの6日目までの結果を、本日開示の2021年度第3四半期決算1にて発表しましたので、お知らせいたします。 今回の発表では、これまで実施してきた第2/3相臨床試験のうち、Phase 2a partの抗ウイルス効果、および安全性に関する速報について発表しました。本試験は、日本人成人を対象とした無作為化プラセボ対照二重盲検比較試験であり、本治療薬を1日1回、5日間経口投与した際の抗ウイルス効果ならびに安全性を評価します。結果に関する要約は以下のとおりです。 ・ プラセボ群と比較してS-217622群で速やかなウイルス減
塩野義「飲み薬」効果ありこの飲み薬は感染初期に1日1回、5日間服用することが想定されている。塩野義製薬は最終段階の治験で飲み薬を3回投与されたグループは、有効成分が入っていない偽薬を投与されたグループに比べて、感染性のあるウイルスが63%から80%減っていたと発表した。 唯一の国産飲み薬この新型コロナ用の飲み薬というのは世界でまだ3つしか開発が進んでいない。1つ目は「モルヌピラビル」で、これはアメリカの製薬大手メルクが開発してすでに日本でも使われている。 そして2つ目が「パクスロビド」でこれはアメリカのファイザーが開発して1月に日本で承認申請した。政府は今月中にも使えるよう目指している。 そして3つ目が日本の塩野義製薬の飲み薬で、国産で唯一の飲み薬だ。今開発の最終段階だがすでに生産も始まっている。生産工場の映像を見ると、白くて丸い錠剤を、先を見据えて2021年12月からたくさん作っている。
新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省や首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。 岩田健太郎先生ご執筆の「J-IDEO」次号記事「突破口 感染症診療の「難問」に答えはあるか(11)」を期間限定(〜2022年3月10日)で無料先行公開致します。 ※本記事が掲載される「J-IDEO」3月号は3月10日刊行予定です。 突破口 感染症診療の「難問」に答えはあるか(11) 第11回 2類か,5類か,スルメイカ 岩田健太郎 いわた けんたろう 神戸大学大学院医学研究科 微生物感染症学講座感染治療学 教授 S「さっき,休憩時間にワイドショー見てたんですが,“2類”か“5類”か問題,
バブル内は「幸せな囚人」 北京五輪の現地ルポ 2022年01月28日07時14分 北京首都国際空港に到着した大会関係者を迎える、防護服を着た案内係のスタッフ=23日、中国・北京 2月4日に開幕する北京五輪取材のため、時事通信の運動部記者が1月23日に中国入りした。空路北京に降り立ち、祭典が開かれる市内へと移動して目にしたものは―。 コロナ禍、開幕まで1週間 冬の祭典、準備着々―北京五輪 ◇ 大会関係者しか搭乗していない空席だらけの航空機で北京首都国際空港に到着した。全身真っ白な防護服姿の作業員が小窓の外に見える。その時、日本よりも厳格な新型コロナウイルス感染対策の世界に入ったことを実感した。空港内は入国管理官やウイルス検査官、案内係に至るまで、目に入る全員が防護服を着ていた。そんな場所で、マスクを着用しただけではどこか居心地が悪い。しかし対応は親切で、専用のバスで北京市内のホテルまで移動で
Would You Get COVID If You Got Paid? This Study Is Seeking Virus Volunteers <英研究チームは、意図的にコロナ感染を起こして免疫の反応を見ることで、将来的なワクチン開発の期間短縮と機能向上につなげられるとする> 英オックスフォード大学の研究チームは、感染またはワクチン接種によって新型コロナウイルスに暴露されたことがある人を対象に、ウイルスがもたらす影響について研究を進めている。そのため、調査に協力してくれる人には多額の謝礼を払うという。 研究チームが求めているのは、新型コロナの病原体に意図的にさらされるボランティア。もちろん感染することによるリスクはあるが、人体の免疫がどういう反応を示すのかを研究するために必要であり、ワクチンの改善に役立つことが期待されると、研究者たちは主張している。 オックスフォード大学のワクチン
新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の変異株であるオミクロン株が、別の変異株よりもプラスチックや皮膚の上で長く生存することが明らかになった。 【写真】オミクロン株の顕微鏡写真 ロイター通信は24日(現地時間)、このような内容をまとめた京都府立医科大学研究チームの論文を紹介した。 論文によると、プラスチックの表面でオミクロン株が生存できる平均時間は193.5時間に達した。これは新型コロナウイルス56.0時間、アルファ株191.3時間、ベータ株156.6時間、ガンマ株59.3時間、デルタ株114.0時間のうちで最も長い生存時間だ。 死体の皮膚の上では新型コロナウイルスは8.6時間、アルファ株は19.6時間、ベータ株19.1時間、ガンマ株11.0時間、デルタ株は16.8時間それぞれ生存できたが、オミクロン株は21.1時間耐えられることが明らかになった。 研究チームは「オミクロン株の外部環境に対す
神奈川県は26日、医師の診断と確定検査を経ず、抗原検査キットなどで新型コロナウイルスの感染を自分で判断して療養する「自主療養」を28日から始めることを決めた。自主療養者には無料通信アプリ「LINE」などで県から安否確認の連絡はあるが、健康管理や食事の調達は自己責任になる。県によると、全国で初めての取り組み。
まん延防止などで居酒屋客など「ナイト需要」が再び見込めなくなり、厳しい経営が予想される(写真=イメージ) コロナ禍で離れた客足が戻らない。帝国データバンクの調査では、2021年度のカラオケ市場(事業者売上高ベース)が1400億円程度の見通しとなり、前年に続き大幅な減少となることが分かった。この規模は、新型コロナウイルス感染症拡大前(2019年度)から6割近い減少で、ピーク時から3割台と低水準での推移となる。 全国カラオケ事業者協会の調査でも、2020年度のカラオケボックス店舗数は感染拡大前の19年度から908店減の8436店、過去最大の下げ幅となる1割減と厳しい状況だった 。こうしたなか、東京都などで適用されたまん延防止等重点措置などで、深夜帯を中心に「回復してきたサラリーマン需要が落ち込むのは痛い」(都内カラオケ店)など、繁華街の店舗を中心に飲み会後の二次会・三次会、「ナイト需要」が見込
感染症が専門の矢野邦夫医師に爆発的に広がる新型コロナウイルスの感染拡大について見通しを聞いた。イギリスが打ち出した「マスクの撤廃」は日本では7月以降には必要だと説く。その理由は、子供たちに別の深刻な影響が出る可能性があるからだ。 Q.県内の感染者数は過去最多を更新し続けている。感染者数の増加はまだ続くか。 感染症専門・矢野邦夫医師: 今後どのようになるかなかなか読めないが、今週来週がピークかと思うが、本当に心配している Q.もまん延防止等重点措置が適用され、川勝知事は飲食店での感染防止より「人流抑制」のためとしている。効果はあるか。 感染症専門・矢野邦夫医師: 飲食店を中心とした流行ではないので「まん延防止」は効果が限定的だと思うが、感染者の半数ぐらいが無症状で、症状ある人も軽症なので花粉症だと思って外で歩いてしまう。そういった人が出歩くのを少しでも防ぐ効果を期待しているし、5%でも10%
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